今回の裏金問題の立件に当たっても、検察内に、政治、政府側とある程度で折り合いを付けようという派と、あくまで犯罪は犯罪として摘発すべきという派の対立があると言われています。
案件は違いますが、大蔵省過剰接待スキャンダルの時、最強権力官庁に検察がガサ入れし、逮捕者まで出しましたが、後に、お互い立場を離れて随分経った頃、熊崎特捜部長(当時)に「日頃、予算や税務情報等でお世話になっている大蔵省を良く検挙できましたね」と聞くと、「検察内に反対は強かったが、当時の検事総長に直訴して実現出来た」とお答えになりました。
ただ、当時も「トカゲの尻尾切り」と批判されたように、逮捕者が大蔵省の課長補佐一人と日銀課長に止まったのには、その裏に大きな闇があるのです。
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