シリーズ/「税金一揆を起こそう!」・・・⑥国際潮流は法人税増税(OECDの場合)
2023年5月18日 tag: グローバルミニマム課税 , 法人税
「国際潮流は法人税増税」の極めつけが、先進国クラブOECD(日本も加盟)の「グローバルミニマム課税15%」ですね。
2021年10月に、OECD加盟国を含む約140ヶ国が合意した内容は、下掲のパネルにあるように、多国籍企業には、その子会社が例えば当事国で5%の法人税しか払っていなければ、親会社が存する国の税務当局は15%-5%=10%の追加的な課税ができるというものです。逆も真なりです。
この「合意」の意味は、「国際的な法人税下げ競争」に歯止めをかけるという明確な国際社会の意思表示です。もちろん、この国際合意には日本も参加していますから、さすがに自公の税制改正大綱にも「今年末の税制改正で検討」となっています。
日本の大企業の集まりである経団連が、いくら「法人税増税」に反対と訴えても、すでに「外堀」は埋まりつつあるわけです。
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