英国も、サッチャー政権以来、半世紀ぶりに今年4月から法人税を増税しました。
その目的は、英国政府によれば「コロナ対策で増えた借金を制御するため、大企業に貢献してもらう」ということです。
そして、特筆すべきは、英国も法人税に「累進税率」を導入することです。我が国はじめ、法人税は所得税と異なり、フラットな税率(日本は30%弱)が多いのですが、トランプ以前の米国や韓国も累進税率です。
上掲のパネルのように、年間利益に応じて19%~25%までの累進税率になります。日本のこれからの法人税を考えるにあたっても参考になりますね。
英国では、この増税に加え、資源高で儲かっている企業に「超過利潤課税」を強化しました。例えば、石油やガス会社への税率を25%→35%に増税です。電力会社には新たに45%の課税をします。
我が国でこうした議論が一切ないのは、ながく自民党政権が続いているからですね。
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