本当のこと聞きたいなら江田けんじ② ・・・オミクロンの死亡者は第5波の4倍強!なぜ岸田政権のコロナ対応を評価するのか?
2022年6月 3日 tag:
皆さん、教えてください。
これで(上掲パネル参照)どうして、岸田政権のコロナ対応を評価する声が、各種世論調査で過半数を超えるんでしょうか?
ご覧のように、第6波の死亡者数は12,000人弱。あの昨年夏の悲惨な第5波の4倍強となっています。岸田首相は常々「何よりも国民の命を守ることが重要」と強調してきました。それがこの悲惨な結果です。
その要因は明らかで、最も致命的だったのは、私が2月の予算委で岸田首相に問い質したように、3回目のワクチン接種が遅れに遅れたからです。当時の国立感染研の脇田所長の言葉を借りれば、「この接種状況では、オミクロンの流行を抑える効果は期待できない」。
欧米諸国は、昨年秋口には6ヶ月、年末までには3ヶ月に接種間隔を前倒し(下掲パネル参照)。
日本は当初、なぜか8ヶ月に固執し、その後、批判を受けて二度にわたり前倒し。自治体が大混乱し、それがまた接種を遅らせました。
そして、救急車は来ても入院できない「救急搬送困難事案」が一時、週5~6千件(2月)にも上ったのです。岸田首相は「病床は増やした」と言っていましたが、医療従事者の不足で稼働できない、入院できないという事例が多発。自宅療養ならぬ自宅放置の結果、死亡する人も多数に上ったのです。
現在、岸田官邸は、司令塔機能強化を目指して、今月を目途に、これまでのコロナ対応の検証結果をまとめるそうです。たった一ヶ月の検証で一体何ができるというのでしょうか。2年以上にわたり、3万人弱の死亡者を出したパンデミックの検証がこれで良いんでしょうか?原発事故時の国会事故調のような、第三者機関で徹底的に検証すべきでしょう。
首相は昨年末、「屋根を修理するなら、日が照っているうちに限る」というケネディーの名言を引きましたが、私に言わせれば「オミクロンという嵐が来てから、その嵐の最中にあわてて屋根を修理。その結果、家は水浸しになった」と言わざるを得ません。
もう一度言います。
これでなぜ、岸田政権のコロナ対応を評価する声が多いのでしょうか?
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