北朝鮮による拉致問題は与野党問わず政治全体の責任
2020年6月 7日 tag: 拉致特別委 拉致被害者
あらためて、故横田滋さんのご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、奥様の早紀江さんをはじめご遺族の皆さんに心からお悔やみを申し上げます。
未だ、拉致被害者の皆さん全員の帰国がかなわない現状は、与野党問わず政治全体の責任であり、私自身もその責任を痛感しております。
ただ、そう申し上げた上で、この8年弱、政権のトップとして、権限も機密情報も持っていた安倍首相には、やはり「結果責任」が厳しく問われなければならないでしょう。
私のような野党議員ができることは限られていますが、衆院拉致特別委の委員をしていた時、下記記事の事実関係を問い質したこともあります。政府は「今後に支障が出る」「奪還が難しくなる」等々の理由でまったく答えませんでした。
そうなら内々、安倍首相が何かをやっているのかと探ってみても、北朝鮮との「裏ルート」を含めて、政府内からは何も聞こえてきませんでした。
また、我々野党や国民に機微にわたる情報開示が難しくても、拉致被害者家族の皆さんは、どんな些細な情報でもほしいのですから、別の日の特別委でも横田早紀江さんに「どうですか?政府から情報提供は適宜ありますか?」とも尋ねたのですが、早紀江さんからは「家族会が一番望むことだが、政府からは具体的に何もない」ということでした。
ご家族の皆さんの長年のご苦労、心中を察するにあまりあるものがあります。安倍政権の「拉致問題が政府の最重要課題」とは一体、何だったのでしょうか?
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