全会一致で補正予算案成立へ・・・野党提出の「組み替え案」否決
2020年4月29日 tag:
4月29日、補正予算案が衆院を通過しました。明日、参院で可決・成立します。
与野党「全会一致」です。野党が早々に要求していた「10万円一律給付」が盛り込まれたのが最大の理由ですが、この国難の折、とにかく額が少なかろうが不足があろうが、スピーディーに国民の皆さんの手元にお届けしなければ、という思いです。
ただし、この危機にまったく不十分な予算であることに変わりはなく、採決の前に、野党共同で以下のような「組み替え案」を出しましたが、与党の「数の力」で否決されました。
しかし、この反応の鈍い、「小出し後出し」の安倍政権は、時間をおいてまた後追いしてくるのでしょう。何度も言いますが、「危機管理」で「戦力の逐次投入」は最悪のやり方です。
(野党共同提出の補正予算組み替え案)
(1)生活支援・事業継続支援
①10万円の給付金
⇒共同会派が4/2の時点で政府与党に申し入れ、実現。
②中小零細事業者等の持続化給付金の倍増(+2.3兆円)
⇒総額4.6兆円に。政府案の2倍に引き上げ。
③中小零細事業者等の賃料支払猶予(財政投融資+5.0兆円)
⇒政府系金融機関が肩代わり。一年後返済不能の事業者には免除も検討。
④雇用調整助成金の更なる改善
⇒雇用を維持し「休業手当」を出す中小企業に全額補助。
⑤地方創生臨時交付金の追加(+4兆円)
⇒1兆円から5兆円に増額。自治体の自由度を高め、「休業協力金」「賃料補助」「介護。保育支援」等に充当。
(2)医療等支援
①緊急包括支援交付金の改善(+0.85兆円)
⇒総額1兆円。医療従事者への危険手当の創設、PCR検査体制の強化、人工呼吸器、マスクや防護服の調達、軽症者等受入れ施設の全国への設置等。
②医療機関等支援給付金の創設(+0.5兆円)
⇒コロナ対応により経営が悪化している医療機関を支援。
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