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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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「国破れて財務省(財政)あり」で良いのか!・・・国民の「命」を守るために積極的な財政出動を!!

2020年4月19日  tag:

 この国難の時に、「積極的な財政出動を!」「その財源は赤字国債の発行で」等々と言うと、「日本の財政は本当に大丈夫?」「借金だらけなのに財政が破たんしない?」と思う方も多いと思いますが、心配は要りません。

 下の左のパネルを見て下さい。「日本の強固なファンダメンタルズ」とありますね。そう、日本の財政は「基盤がしっかりしている」から大丈夫と言っているのです。誰が言ってるって?そう、それが財務省なのです。私ではありませんよ(笑)

 でも、財務省は常々、「日本の借金は1千兆円を超え、GDPの二倍以上、このままだと破たんする、財政再建が急務だ」と言っていたはずです。「だから消費税を増税しなければならない」と。財務省だけじゃありませんね、大学の偉い教授や著名な先生方もそう言っています。

 でも、それが「嘘」なんですね。「え?本当?」と思われる方は、財務省のHPをご覧下さい。まだ、このパネルの内容は載っていますから。これは、当時(2002年)、日本の国債の格付けが下げられた時に、財務省が外国の格付け会社に反論した文書なんですね。

 特に、ここがポイントです。「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルト(債務不履行)は考えられない」。そう、財務省が「日本では財政破たんは考えられない」と言っているわけです。国内と海外で真逆のことを言っている。そう完全な「二枚舌」なんですね。そして、「個人の持っている貯金、現金は世界一」で「国債もちゃんと売れてますよ」「海外にも資産がいっぱいあって、ドルも世界一持ってます」から大丈夫と言っているわけです。

 この財務省の主張に沿って、直近の数字を入れたのが右のパネルです。どうですか?当時と比べても、数字は格段に良くなっているじゃありませんか!と言うことは、より一層、財政が破たんすることはない!


外国格付け会社宛意見書要旨.jpg

 私も「財政再建」が必要ないというつもりはありません。しかし、今は、国民の生活や経済が「底抜け」するような国難の時です。こんな時に「財政規律」を主張する人の気が知れません。まさに「国破れて財政(財務省)あり」です。

 ですから、個人への給付金や中小・零細企業・個人事業主への補償金等は潤沢に出して、みんなでこの難局を乗り越えていかなければ、本当にこの国が終わってしまいます。感染が長期化するなら、第二弾、第三弾の財政出動を果断に行っていかなければありません。

 今、政治家、特に、トップリーダーの真価が問われているのです。

【画像】財務省のマインドコントロール.jpg

もう8年も前に出版した拙著です。「増税の前にやるべきことがある」、財政についての私の基本的な考え方を書きました。今は本屋さんも閉店が多いでしょうから、電子版でもお読みいただければ。

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