「(山下ふ頭から)立ち退かなければ認可できない」(赤羽大臣)・・・カジノ内閣委論戦(11/29)
2019年11月29日 tag: IR , カジノ , ギャンブル依存症 , 受任者 , 山下ふ頭 , 横浜 , 署名運動 , 藤木幸夫
国会情勢で二転三転しましたが、結局、本日(11/29;13時40分~14時05分)、カジノ関係で内閣委員会の質疑に立ちました。動画をアップしましたのでご覧ください。
赤羽担当大臣から何点か、今後のカジノ誘致阻止に決定的な答弁(言質)を引き出しましたので、ご報告します。
①ハマのドン藤木幸夫横浜港運協会会長の「カジノは死んでも阻止する」「山下ふ頭から立ち退かない」状況が続けば認可しない。
認可基準に「用地が一体的に確実に確保される必要」とあり、土地の権限を既にIR事業者が保有しているか、取得する見込みが明らかであることが必要。
②住民投票やリコールの署名運動等が続いている場合、それが認可に影響するか?
一般論でいえば、地元の理解を得ることが肝要。
(注)基本方針案では「IR区域の整備について、地域における十分な合意形成がなされており、IR事業が長期的かつ安定的に継続していくために不可欠な地域における良好な関係が構築されていること」が求められる。
③横浜市長「IR招致の方針を撤回するということは考えていない」。「仮に良い材料よりも悪い材料が多く出てきた時に撤回するのか」との問いに対する市議会答弁(9/26)
各自治体から具体的な整備計画(IRプロジェクト)が申請されれば、当然のことながら、プラス面だけなくマイナス面、例えば、依存症対策、治安・風紀対策、共食い現象(IRが周辺地域から消費を吸上げる影響)等の分析評価も審査し、マイナス面が上回るなら認可しない。
それにしても、「人の不幸を踏み台に経済成長?観光立国?」(読売新聞社説)とまで酷評されたカジノ(IR)。その経済社会的効果、インバウンド(外国人観光客)効果を質しても、ほとんどすれ違い答弁で説得力のある答弁ができない。赤羽大臣自ら「私はカジノ推進派ではない」と言われたのも、実は彼も苦渋の立場に置かれているのかもしれませんね。背後には大権力者がいますから。
今日、北海道知事が、カジノ(IR)の誘致申請を見送る方針を表明しましたが、賢明な判断です。横浜市も見習いましょう。
Copyright(C) Kenji Eda All Rights Reserved.