安倍さんとお友達なら甘い汁が吸えるのか?!・・・加計学園問題
2017年5月27日 tag:
加計学園問題。前川前文科次官の証言や内部文書が出てきた。これだけの状況証拠があれば、やはりこの問題は安倍官邸(内閣府を含む)が主導したのでは?という強い推定がはたらく。これまでの「ないことは証明できない」「それは悪魔の証明だ」という安倍首相の抗弁はとても通用しないだろう。
しかし、この世の中はどこかおかしくなってしまったのか、この期に及んでも「本当だとしてが何が問題なのか?違法じゃないだろう」というキャスターやコメンテーターがいる。
じぁ問いたいが、総理は違法じゃなければ何をやっても良いのか? 安倍さんとお友達なら甘い汁が吸えるのか? 利権にあずかれるのか? 事実なら、行政や公務の廉潔性、公平性、中立性、透明性という点で問題ではないのか?!
こうした当不当の問題にとどまらず、安倍氏は加計氏と頻繁にゴルフや会食をしていると言われる(表に出ているものだけで13年秋以降/朝日新聞調査でゴルフ4回、会食11回)、以前は安倍夫妻の私的な米国旅行の旅費等も負担していたという報道もある。
金銭授受がなくても飲食の接待で贈収賄に問えるというのが「大蔵過剰接待事件」の結論だった。仮に安倍首相が加計氏から酒食やゴルフの接待を過剰に受け、その加計氏からお願いされて特区認可を指示したとすれば、違法性も帯びてくる案件だろう。
そうだと言っているのではない。だからこそ、いずれにせよ、その真相究明のために、前川氏の証人喚問や安倍首相出席のもとでの予算委集中審議が不可欠だと言っているのである。
この獣医学部の新設(特区)は京都産業大学も申請していた。内閣府のHPには、その20ページにも及ぶ「熟度」の高い申請書が今でも掲載されている。それを却下してあえて加計学園におとした。わざわざ特区認可の基準まで昨秋変えて。そこに官邸の指示はなかったのか?
その基準変更は「広域的な空白地域のみ新設」を認めるというものだ。この「広域的」という文言は当初案にはなく、あとから追加されたと前川氏が証言している。その意図は、大阪府に獣医学部がある近畿地域は「空白地域」ではないから新設しない、よって京産大は落選、四国地域にはないので加計学園へというシナリオではなかったのか?
今回の「加計問題」のキーパースンは藤原豊内閣府審議官(今井政務担当総理秘書官と同じ経産省出身)だ。戦略特区担当で「総理のご意向」とか「官邸の最高レベル」とか文科省に言ったとされる人物だ。
金曜日(5月26日)の報道ステーションによると、今治市関係者の話として「藤原氏は昨年2月の段階で今治に獣医学部は消極的だった。それが昨年夏参院選が終わってから急激に動き出した」という。
これが本当なら、キーパースンは参院選後の内閣改造で戦略特区担当として入閣した山本幸三大臣だろう。アベノミクスの提唱者で安倍さんの年来のお友達だ。
ますますきな臭くなってきた。開学時期を目指して手続きをとんとん拍子で急がせている点と言い、森友学園と構図が酷似している。まさに両者とも「安倍官邸主導」ではなかったのか?
来週には参院で総理出席の共謀罪審議がスタートする。「額に汗してまじめに働く皆さん」のためにも、共謀罪とともに、この「加計学園問題」も徹底的に追及していく。
第一次安倍政権は「お友達内閣」と言われつぶれた。この第二次安倍内閣は「お友達利権内閣」「お友達甘い汁内閣」でつぶれるかもしれない。
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