米国なら独立検察官もの・・・森友・加計学園問題
2017年5月21日 tag:
何だかんだ言ってもアメリカは「民主主義国家」。「民主主義すら輸入した日本」とは、その成熟度が違います。
「森友問題」も「加計学園問題」も、アメリカだったら、もうとっくに「独立検察官」が任命されていたことでしょう。
その「森友問題」。未だ真相が解明されていないとメディアは言い募りますが、どこが解明されていないのでしょうか。
私に言わせれば、下記の状況証拠から、これが裁判ならば、裁判官の心証形成は「100%有罪」と考えます。
この問題は、何も言われているような役人の「忖度」ではなく、それを超えた露骨な安倍夫妻、特に昭惠夫人の直接介入なんですから。
①昭惠夫人が「森友学園」の名誉校長になっていたこと。
②学園のパンフレットに昭惠夫人の顔写真とメッセージが掲載されていたこと。
③そのメッセージには「籠池先生の教育への熱意にほだされ」云々と名誉校長を引き受けた思い、経緯等の記述があり、実際、籠池氏らはこのパンフレットをもとに、児童募集、寄付金募集をしていたこと。
④昭惠夫人は「森友学園」に何度も訪れ、講演もしていたこと
⑤その訪問では昭惠夫人は一度は感動のあまり「涙まで流し」、講演では「小学校のことで私に何かお役に立てることがあれば」と明言していること
⑥その講演等には、昭惠夫人付きの谷査恵子(公務員)さんか同道していたこと。ちなみにこの谷さんは経産省からの出向だったが、それは総理夫人担当の政務秘書官が経産省出身だからこそ。
⑦その谷さんが、当該国有地取引の件で財務省とやり取りしているファックスが明らかになったこと。
?昭惠夫人が、籠池氏と校地予定地の視察までしていること
⑨小学校認可権限をもつ大阪府私学審の会長たる教授に、昭惠夫人がわざわざその大学まで会いに行っていること 等々
まだまだありますが、以上のことがまぎれもない事実である以上、「完全にアウト」だと私は思います。
少なくとも、ここまで「有罪」の「強い推定」が働く以上、「ないことは証明できない」「それは悪魔の証明だ」という安倍首相の抗弁はとても通用しません。そうじゃないと言うなら、しっかりとした「説明責任」を果たさなければならないでしょう。昭惠夫人も安倍首相も。
にもかかわらず、おかしなことに世の中は「真相解明がまだ」ということになっています。なぜか?それは、官邸に飼いならされた政治評論家やコメンテーターが跳梁跋扈し、官邸の意向をうけて必死にメディアで抗弁しているからに他なりません。そのメディアですらが「圧力」に「萎縮」している体たらくですからね。
加えて「加計学園問題」。こちらの方がもっと深刻かもしれません。
文科省の「メモ」なるものが流出しましたが、これはほぼ100%本物です。なぜか?それは官邸も認識しているようですが、それが文科省OBらによる「確信的流出」だからです。
しかも、こうした「流出メモ」は、もっともっとあると聞きます。そして、それは既に一部のメディアが入手している。それを官邸の反応も見ながら「後出し」で出していくというのです。
文科大臣が先日(5月19日)会見し、「そうしたメモは確認できなかった」と言いました。それは当然で、霞が関が恐れおののく菅官房長官が「怪文書の類」と明言した以上、そう言うしかないでしょう。ただ、報道されているとおり、文科省の役人は「職員が作った」と証言しているようです。
この何が問題か? そう、それは安倍さんとお友達なら「甘い汁が吸える」「利権にありつける」ということです。
この獣医学部の新設(特区)には京都産業大学も申請していました。内閣府のHPを見ればわかりますが、京産大の申請書は23ページにも及ぶ「熟度」の高いものでしたが、加計学園のはたったの2~3ページ。どちらがふさわしいかは歴然なのに、あえて安倍首相らは加計学園におとしたのです。わざわざ特区認可の基準まで昨秋変えて。
第一次安倍政権は「お友達内閣」と言われつぶれました。この第二次安倍内閣は「お友達利権内閣」「お友達甘い汁内閣」でつぶれるかもしれません。
「額に汗してまじめに働く皆さん」のためにも、この「加計学園問題」も徹底的に追及していくつもりです。
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