突然の自衛隊撤退・・・首相「死者でたら一巻の終わり」
2017年3月11日 tag:
安倍首相の常とう手段、「戦闘(武力紛争)」を「衝突」に変えても、南スーダンの実態は「内戦状態」。さすがに言葉の遊びだけではごまかせないと悟ったのだろう、突然の自衛隊撤退だった。
2月1日の予算委。私はこの点を突いて、安倍首相に、自衛隊が万が一の場合の「覚悟」を求めた。総理が自衛隊の最高司令官として「判断」したことには当然、責任を持つのでしょうねと。
事柄の性質は違うが、あのペルー人質事件の時、日本人人質にまさかのことがあれば、橋本首相と梶山官房長官は「(その時は)どちらかが辞めよう」と話し合っていましたよと。今回は安倍首相が主導した安保法制、そのはじめての発現たる「駆けつけ警護」、その結果に責任を負うのは当然のことだろうと。
さすがに怖気づいたというのが、今回の決断の背景だろう。昨年12月に駆けつけ警護を付与して現部隊を派遣したばかり。現地活動が「一区切り」で撤退などしない。森友、昭惠夫人問題で揺さぶられている官邸が、これに加えて南スーダンで何かあればもたないという政治判断だ。
「平和安全法制」といい、「テロ等準備罪」といい、この「衝突」といい、包装紙だけきれいにして中身は「毒饅頭」、それで国民をだます手法はもう止めたらどうか。
自衛隊の皆さんの無事の帰国を祈るとともに、これまでの献身的なご貢献に心から敬意を表したいと思います。
(安倍首相「辞任を覚悟」・・・南スーダン 自衛隊員死傷で 毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170202/k00/00m/010/117000c
(首相「死者出たら一巻の終わり」 朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK3B65ZTK3BUTFK014.html?iref=comtop_list_pol_n03
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