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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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企業団体献金の全面禁止を!・・・④普通の人が政治家になれる選挙制度に

2016年3月17日  tag:

 アメリカの大統領選挙で、当初、泡沫候補だったビル・クリントン氏が勝ったのも、オバマ大統領が誕生したのも、この公開討論会を何度も行い、それを識者が採点し、内容を全米にテレビやラジオ、新聞等で報道するうちに、彼らのリーダーシップや政策が評価されたからです。

 一方、日本では、選挙期間中に一回だけ、候補者の理念や政策が書かれた「選挙公報」というものが、公費で新聞に織り込まれてくる。何の変哲もない地味な一色刷りで、およそ有権者が読もうとは思わない代物です。

 また、テレビの「政見放送」は、衆議院に小選挙区制度が導入されてからは、「政党本位」という美名の下に、候補者個人ではなく、政党単位に時間の枠が与えられるようになった。

 自民党の場合は三十分間。メインは最初と最後で、その部分には自民党総裁が出演し、党の理念や政策を訴える。そして、真ん中の部分、十分間程度を、神奈川県の場合では十八選挙区の候補者が分ける。候補者一人あたり二十秒程度のスピーチで、政策や人柄の何がわかると言うのでしょう。

 以前は、少なくとも数分間、候補者個人が政見放送で政策を訴えていたものでしたが、それも廃止されました。また、政党候補はまだしも、無所属候補からは、政見放送という、その機会さえも奪われてしまったのです。

 さらに、インターネットによる選挙活動も、さらに認めるべきでしょう。例えば、投票もインターネットによる投票を認めるべきです。インターネット投票にすれば、容易に替え玉投票が可能になるとも言われますが、その危険性は、いまのハガキによる「投票券制度」でも同じことです。誰かが私のハガキ持って投票に行っても、同性ならば、まずはチェックされない。

 結局メリットとデメリットを比較考量して、どちらがいいかということでしょう。インターネット投票では、選挙管理委員会が、ハガキでパスワードを本人宛に出し、そのパスワードを入力して投票する。自宅や会社のパソコンから入力できるようにすることが肝心です。

 もちろん弊害もあるでしょう。しかし、要は、50~60%で終わっている現行制度での投票率を、80%~90%にすることが必要なのです。そのためには、特に低投票率の若者世代の政治参加を促す必要があります。18歳投票権が認められた今なら尚更です。よりよい民意反映のためには、インターネットを利用するに越したことはないのです。

 二週にわたって説明したように、今の選挙制度は、有権者に、「政治家の理念や政策をまじめにわからせようとは思うな」と言わんばかりのやり方なのです。これでは、いつまでたっても、政策本位の選挙は行われず、「ドブ板」にたけた政治家の粗製濫造という政治が、この国の将来を危うくしていくでしょう。

企業団体献金の全面禁止を!・・・③普通の人が政治家になれる選挙制度に
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