再編論議は当面封印・・・民主党代表に岡田氏
2015年1月21日 tag:
民主党の新代表に岡田克也さんが当選されました。多難な船出とは思いますが、心からお祝いを申し上げたいと思います。
私は維新の党代表として、何を聞かれても、一貫して「口先介入」は避けるべきと思い、あえて代表選へのコメントは差し控えてきました。唯一、細野候補から選挙前の新党論議の際、「維新から関西を切り離すというサインをもらった」という発言があった時だけは「事実無根」と全否定しただけでした。
いずれにせよ、誰が民主党の代表になろうが、我々野党は、先の衆院選における野党惨敗の現実を重く受け止め、その危機意識を共有しながら、互いに切磋琢磨していくことが必要です。それが野党第一党と第二党であれば尚更のことです。そして、与党・自民党に国会論戦でしっかり対峙していかない限り、野党勢力の将来はありません。その意味で、今後の民主党、特に、岡田代表の「民主党再生」「政権交代」に向けた手腕に注目していきたいと思います。
さて、補正予算案と来年度予算案です。この26日からスタートする通常国会では、ますは補正予算への代表質問、予算委質疑で論戦が始まり、その後に来年度本予算質疑が続きます。4月上旬からが統一地方選が始まりますから、その時までには安倍政権は本予算も通しておきたいところでしょう。
このスケジュール感からすると、5月の連休明けまでは、これら予算案審議とその関連法案の審議、統一地方選への候補者擁立、選挙戦への対応等々でとても「更なる野党再編」なんかやっている暇はありません。だからこそ私は、まずはしっかり維新の党の足元を見つめ直し、「維新カラ―」を政策面で全面に打ち出しながら、「維新の党ここにあり」という存在意義、存在感を出していかなければいけない、と年末年始以来訴え続けているのです。それがそのまま統一地方選勝利へのカギを握ると言っても過言ではないでしょう。
その予算案ですが、これに対する維新の党の考え方、スタンスは党内でしっかり今後議論した上で決めたいと思いますが、かいつまんで言うと、こういう「成長の果実」(税収増)が如何様に使われたかをまずはしっかり精査したいと思います。
特に維新の党が選挙戦中に訴えてきた国民の皆様の「懐を温かくする政策」、消費が減少しているがゆえの景気後退ですから、消費を喚起するための「家計を潤す政策」というものに、この「成長の果実」が如何様に使われたかという点を精査をしたいと思います。特に低所得者あるいは障がい者、そういった「社会的弱者」といわれる方々に対する所得再分配機能は予算のひとつの大きな機能ですから、そういった所得再分配にしっかり目配りがされているかどうかということです。
その点、今回の本予算・補正予算においては、この「分配」の観点が極めて薄いという事です。地域への消費喚起策といっても、たかだか四千二百億円、そのうち商品券をばらまくことで二千五百億円。この程度の施策ではとても本格的な景気浮揚、地方創生はできません。この点をしっかりと維新の党としても、代表質問・予算委員会等の場で問いただしていきたいと思います。
さらにいえば、これも維新の党が選挙戦中に訴えてきた、国会議員や役人が率先して「身を切る改革」が全くなされていない。そうした中で、社会保障費をはじめとした歳出削減に対する国民の理解が得られるのか、そういった観点からもっと精査をして、来たるべき国会の代表質問、予算委員会審議等で我が党の考え方というものを明らかにしてまいりたいと思います。
以上のことが、とりもなおさず、統一地方選、特に大阪では大阪都構想の実現の成否を握る住民投票もありますので、その勝利につながると思いますし、自民党にも民主党にも出来ない「身を切る改革」、既得権益と戦う改革=「実のある改革」をしっかりと国会論戦等を通じて国民の皆様に示すことで、維新の党へのご理解ご支援の輪をさらに拡げていけたらいいなと思っています。
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