「結いの党 結成!」・・・官権から民権へ(民間と地域が主役の日本)
2013年12月23日 tag:
(二つの使命)
結いの党は政界再編、野党再編を目指す政党です。
今、自民党の「一強多弱」と言われる政治状況の中で、先の国会会期末に見られたような与党・自民党の「数の暴走」
にも歯止めをかけられない。国民の皆様からは本当にふがいない野党だとの批判を、我々を含めていただいています。
そして一方では、安倍政権、滑り出しは良かったものの、我々から見ると官僚主導、族議員主導の政治が見られ始めた。
そしてその結果、国民が置き去りにされつつあります。
例えば、デフレ下における増税の強行、国土強靭化と称する公共事業のバラマキ、さらには成長戦略の肝中の肝で
ある規制改革の骨抜き、そして特定秘密保護法案の強行採決等々。今こそ、我々は、政治理念と基本政策の一致を
大前提に、野党勢力を結集し、そして自民党に代わり得る、政権担当能力のある一大勢力を結成していかねばなりま
せん。そうしなければ「民主主義」が死んでしまいます。
さらにもう一点、結いの党の使命は、「脱官僚」「脱中央集権」「脱利権・既得権益」で、この日本という「国のかたち」
を変えていくことです。
「脱官僚」。官僚主導の政治を変えて、国民主導、民間主導にしていこう、我々が目指す「民間が主役」の国造り
です。「脱中央集権」。別の言葉で言えば「地域主権」。市町村をはじめとした基礎自治体に権限、財源、人間、この
「三ゲン」を徹底的に移譲していく、そして地域のことは地域で決める。「地域が主役」の政治です。そして、「脱利権
・既得権益」。利権圧力団体の支援を一切受けず、企業団体献金も受けない。全くしがらみの無い立場から国民本位の
改革を断行していく、決して自民党では出来ない、民主党でもできない、既得権益を打破して、本当の意味での規制
改革、地域主権を断行していく。
もう一度言います。我々は、政治理念と基本政策を軸に、野党勢力を結集し、自民党に代わりうる、政権担当能力の
ある一大勢力をつくる。次の総選挙までに、国民が自民党に代わって投票することのできる受け皿をつくっていく。
これが、結いの党の第1の使命。そして、「脱官僚」「脱中央集権」「脱利権・既得権益」でこの国のかたちを変えて
いく。これが第2の使命です。
(綱領)
より具体的に、党の「綱領」を説明します。
まず、結いの党の理念は、「保守vsリベラルを超えた政治」です。「55年体制」で形づくられてきた「保守」だ
「リベラル」だという不幸な争い、そこから超越した政治を目指します。そうしたイデオロギーではなく、常に国民本位
で、政策ごとに合理的に判断をしていく政治、これが、我々の政治の理念です。
そして、「自由で公正、開かれた社会」を目指す。「フリー・フェア・オープン」。一方で、「政治は社会的弱者のために
ある」ということを旨とする。さらには「先送りの政治」は許さない。今ある課題は、今の世代で解決をして先送りを
しない。日本の古き良き伝統は守り、豊かな自然と多様な文化の源である地域を育み、悪しき因習は打破し、既得
権益を打破する。自律的な外交・安全保障で国際社会と平和的共存をはかり、決して戦争への道は歩まない。戦後、
日本国憲法が果たしてきた役割を正当に評価し、常に時代の要請に基づき不断の見直しを行っていく。
(政治姿勢)
そして、これからの政党運営、国会活動においては、責任政党として「反対のための反対」はしない。常に政策ごと
に是々非々で行動していく。
安倍政権が、既得権益を打破して、真の意味での規制改革、地域主権を断行し、景気回復を持続的で本格的なものに
していくなら、我々も全面的に支援する。しかし、それが、族議員や霞が関の抵抗で骨抜きになるようであれば、超党派
の勉強会とも連携し、我々がしっかりと安倍政権に提言を突きつけ、国会論戦を通じて断行していく。「既得権益を打破
する改革」こそ、今、日本に求められているものなのです。
(基本政策)
そして、基本政策としては、「増税より景気回復最優先」。消費税10%増税は凍結する。「近い将来の原発ゼロ」。
ピンチをチャンスに変える! 「世代間公平かつ持続可能な社会保障制度の確立」。年金は積立方式へ移行する。
「現実的かつ戦略的な外交・安全保障」。日米同盟を基軸に世界平和に貢献する。「国会議員や官僚がまずは身を切る!」。
定数削減や給与カット、天下りの根絶等を断行する。
(決意)
もう一度繰り返します。今の政党政治の最大の欠陥は、政治理念や基本政策すら一致しない寄り合い所帯であること
です。自民党であれ、民主党であれ、政権を獲った途端に内輪もめが起こる。足の引っ張り合いをする。そして、重要
な基本的な政策ほど決まらない。そこに官僚が出てきて、「やぁ、先生ご苦労さんでしたね。足して二で割って、この
辺にしましょうか」と言って、当たり障りのない、さして効果もない政策が決まってきた。これが、今日の日本の政党
政治の最大の構造的欠陥だと認識しています。
私、江田憲司は、10年以上前、2002年に初当選した時から、そのポスターやパンフレットに「目指せ!政界再編」
と掲げてきた政治家です。政界再編は何も今、急に出てきた課題ではなく、私にとっては、政治家としての原点ともいう
べき課題です。
この、結いの党を「触媒政党」として、これから野党再編を進めていく、政治理念や基本政策を軸に、自民党に代わり
うる政権担当可能な一大勢力を築き上げていく、そうした結いの党を結成した以上、触媒として、身を捨てる覚悟で、
そのためには党の発展的解消も辞さず、そういう覚悟で進めていきます。
その上で、次の総選挙までに、結党はしたものの、野党再編も政界再編も何も起こらなかった、そういうことになった
暁には、私は、衆議院議員を辞したいと思います。
皆様のご理解とご支援を心からお願い申し上げます。
結いの党 代表
江田憲司
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