結党の原点に戻る・・・堺屋太一さんの言葉
2013年9月 9日 tag:
堺屋太一さんといえば、最近、安倍内閣の参与として政権にも参画されました。ただ、我々みんなの党にとっては、また、日本維新の会にとっても、その結党当初から大変お世話になった方です。私にとっては、旧通産省の大先輩という間柄でもあります。
我々みんなの党は、結党の原点として「脱官僚」を掲げました。しかし、「脱官僚」といっても、それがどう国民の日々の生活につながっていくのか、雇用や失業問題、医療・介護、年金、子育てといった将来不安をどう払拭してくれるのか、必ずしもピンとこないという議論もありましたので、ご参考のために、ここで運動体発足式(09年2月11日)後の記者会見での、ナビゲーター・堺屋太一さんの言葉を引用したいと思います。これも「原点回帰」の一環です。
「明治維新はなぜ成功したか、それは武士という身分を無くした運動だったからです。明治維新のとき、幕府と武士という身分制度を無くしたからこそ、廃藩置県が実現し、新貨令に基づき財政が健全化し、教育も寺子屋から国民教育になり、結果として明治維新は成功しました。
その明治維新の時と同じく、今、官僚という身分を無くし官僚制度を変えることで、官僚が作り上げた問題、例えば医療のゆがみ、税金の高さ、或いは子育ての不徹底、教育のゆがみなどを全部変えることができる。つまり、官僚制度を変えないことには何も変わらないのです。まさに今、この官僚制度を変え、官僚文化という官僚支配の文化を変えなければ日本は絶対に良くならない。今回の運動は、そのための国民運動なのです。
官僚一人ひとりはそれぞれ優れた能力をもっています。だからこそ、官僚がその本来の能力を発揮して、新しい国民生活を作ることができるような制度に変えなければならない。そのためには、官僚は能力を発揮する職業であって、身分ではないということをはっきりさせる必要があります。
度重なる不祥事や失政を通じて、官僚に対する国民の目線が変わり、官僚文化にたいする批判が生まれています。今こそ、明治維新的体制改革で官僚制度を変え、日本を新しい活力のある国、安心して暮らせる国、世界から尊敬される国にする、絶好のチャンスなのです。」
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