選挙が終わった今だからこそ党改革の断行を!・・・みんなの党の更なるバージョンアップのために
2013年7月29日 tag:
参院選が終わった。「自公で過半数割れ」を目標と言いながら、与党の圧勝を許してしまったのだから、野党が不甲斐なかったと言われてもしょうがない。我が党の議席云々以前の問題だ。厳しく受け止めなければならないと思う。
かくなるうえは、みんなの党は「結党宣言」(2009年8月)でも、今年の「運動方針」(2013年1月の党大会採択)でも、「更なる政界再編」を目指していくと謳われているのだから、「政治理念」や「基本政策」の一致を大前提に、そうした原点を持つみんなの党として、野党再編・政界再編を主導していく、積極的に進めていくことが必要だろう。
そして、そのための準備運動をしていく、すなわち、党幹部に限らず、いろいろなレベルで志を同じくする他党の議員と意見交換や情報交換していくことは、むしろ当然のことだ。ただし、その結果、党の方針や方向に関わることが出てきた場合には、しっかりと「機関決定」していく。そう、「役員会」や「両院議員総会」、「党大会」といった場で議論を尽くして決める。この党は代表や幹事長の個人商店ではない。公党としての方針や政策は「機関決定」を経なければならない。
そういう意味で、この党には、結党からまだ4年ということでやむを得ない面もあったが、その「機関決定」がないがしろにされてきた面があった。それを、この国政、地方双方の選挙が結党以来一巡したこの時に、徹底的に議論し、結論を得ていこうというのが、今回の私の行動の真意だ。この機を逃せば、三年先まで選挙がないと言われる状況下で、またダラダラと公党としてのガバナンスが確立されないまま推移していく危険性が大と考えた。これまでの党の現状に不満を持つ所属国会議員や地方議員の不満もピークに達していた。
だから、この行動が、「野党再編」や「政界再編」と結びつけられて報道されることは私の本意ではない。断言しておく。「野党再編」や「政界再編」は、さきほどふれたように、今後の課題として重要だが、まずは「党改革の断行」。これが私の真意だと繰り返し述べておく。
それでは、具体的な党改革のポイントは何か。既に、先週火曜日(7/23)の幹事長会見で説明しているが、 まずは、参院選挙・都議選選挙の総括から必然的に出てくる「候補者選定・公認手続き」の問題点だ。この点は、代表も「一部瑕疵があった」と認めている。要は、我が党にも、役員会で決定された面接審査やそれに基づく候補者決定手続きがある。それを素通りした、瑕疵があるケースがいくつかあったということだ。
次に、政治資金・政党助成金の問題だ。いやしくも17億円もの税金が投入されている公党として、他の党が当たり前のようにやっている、その支出、それを含む出納や経理には厳格な事前決裁、チェックシステムが確立していなければならない。政治資金規正法の監査だけ受けていればそれで良いといった理屈は通じない。政党助成金が税金である以上、そうじゃないと国民に申し開きできないだろう。
こうした我が党の政治資金運用の公正性、透明性の問題、さらには、従来から懸案の党の事務局体制の強化等々の論点について、国政選挙・地方選挙一巡したこの機会に、しっかりと党内の国会議員、地方議員等の声を聞いて、この党のガバナンスの確立を始めとした、党改革を断行していくべきだと言っているのだ。
しかし、こうした問題について、所属議員全員参加の両院議員総会で、しっかり議題を設定し議論しようと、先週火曜日の役員会で私が提起したにもかかわらず、代表からは「議題にはしない」と明言された。そこで、やむをえない、20人近い所属議員の賛同を得て、党規約第5条の4(「両院議員総会長は、党所属国会議員の3分の1以上の要請があった場合には、速やかに両院議員総会を招集しなければならない」)に基づく両院議員総会を先週木曜日に求めたのである。
その場では、有志議員により「党改革実施本部」の設置等が提案された。時間切れとなり継続審議となったが、是非、次の総会では決定をみたい。そして、その「本部」で可及的速やかに結論を得てほしい。私はそれに従う。また、その前に役員会等で改革案がまとまれば、それに越したことはないので、それを両院総会で議論し、承認するか否かを決定することになる。
何度も言う。今回の「党改革断行」の問題提起は、折しも、マスコミの関心の高い「野党再編」とはまったく関係ない。たまたま、そうした動きと連動させ、面白おかしく報道する向きもあるが、まったく違う。この党に、17億円の税金が投入されている公党に、これまで「ガバナンス」が確立されてこなかった。従来から「渡辺個人商店」と揶揄する向きもあったように、私の真意は、この「個人商店」を「株式会社化」し上場まで持っていく。それが、国民に対する幹事長としての
使命だと考えている。
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