維新との選挙区調整を成功裡に終了・・・共通公約で一丸となって闘う!
2013年4月 1日 tag:
先週金曜日(3/29)、私と維新の松井幹事長との会談で、夏の参院選に向けての選挙区調整を基本的に終え、両者で合意文書を取り交わした。あわせて、両党で既存の「基本政策合意」の上に立って、参院選に向け、さらに「共通の選挙公約」を作成することでも合意した。これで、党は別々とは言え、有権者の皆さんには、極めてわかりやすい「一つの選択肢」を提供することが可能となった。
私も松井さんも、胸中には、昨年秋の苦い経験への反省があった。維新と旧太陽(立ち上がれ日本)との合流で、一旦、「維新は西、みんなは東」と棲み分けようとしていた選挙区調整が台無しになったのだ。「お互いの庭先は尊重し、荒らさないようにしよう」という原則が崩れ、「石原慎太郎さんは東京が本拠地」「石原さんは湘南で育った」等々の理屈でどんどん東京、神奈川でバッティングが相次いだのだ。その数は何と28選挙区にも上り、その結果、勝てたはずの選挙区でも自民党候補に「漁夫の利」を与えてしまった。
今回は、しかし、当初から、昨秋とは様変わりの話合いとなった。終始、友好裡に調整が進められ、本来、千葉、埼玉、愛知の3人区では、維新は先の衆院選で、みんなと候補者が競合してもゆうに当選できる票を得ていたにもかかわらず、あえて埼玉と愛知はみんなに譲ってくれたのだ。その意気に感じ、10ある2人区では、みんなが譲った。維新が7(茨城・静岡・新潟・京都・兵庫・広島・福岡)、みんなが3(北海道・宮城・長野)という結果だ。
このように、双方が譲り合う形で結論に至ったことには、真に感慨深いものがある。この結果、1~3人区では一つも両党がバッティングしないこととなり、かつ、選挙時に「共通公約」を掲げて闘うことになれば、来るべき参院選に向けて、強力なタッグが形成されたと言って良いだろう。有権者にとっても、その選挙区に、維新であれみんなであれ、どちらかの候補が立っていれば、安心して、その共通公約を見て投票すれば良いのだから。
なお、5人区の東京、4人区の神奈川、大阪は、当初から調整するという考えがなかった。昨年末の得票でいけば、両党とも、一人ずつ候補者を擁立しても、両候補とも当選圏内にすべりこむ可能性が高いからだ。これらの選挙区では、互いに切磋琢磨して選挙戦を闘い、相乗効果の出るように工夫していくことになる。
なお、31ある1人区では12選挙区で一本化(三重・奈良・和歌山・滋賀・岡山・香川・佐賀・熊本・鹿児島は維新、青森・栃木・山梨はみんな)することを確認した。安倍政権が目指す与党の過半数獲得は、この1人区の勝敗が左右する。そういう意味ではまだまだ候補者擁立、調整にむけて奮闘努力する必要がある。
こうした調整ができたのも、両党が常に、維新とみんなで一つでも多くの議席をとるためには何がベストか、だけを考えて検討してきたからだ。棲み分けた候補者は相互に推薦することも決めた。これで夏の参院選では「自公過半数割れ」を目標に一丸となって戦い抜く体制が整ったと言って良いだろう。
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