野田新総理誕生・・・財務官僚主導の大増税路線で国家破滅への道を歩む
2011年8月29日 tag:
民主党の新代表が野田佳彦氏に決まった。明日の国会で首班指名を受け、正式に次期総理になる。
野田新総理では、これまでの「有言不実行内閣」に加え、より一層、官僚主導、特に財務官僚主導が強まり、「復興大増税」「消費大増税」路線が明確になる。海江田氏は散々「小沢パペット」と言われて敗退したが、それが「財務官僚パペット」の野田氏に代わっただけだ。
先般も、某テレビ番組の収録で、福岡政行氏から驚くべき発言があった。福岡氏と知り合いの財務省幹部が「パペットとは操り人形という意味ではなく、パーなペットのことですよ」と野田氏を評したというのだ。
長年、松下幸之助翁のお側に仕え、松下政経塾創設の立役者であり、野田氏や前原氏の師でもある江口克彦参院議員(前PHP社長)も最近、種々の取材にこたえて、野田氏ら政経塾出身政治家を酷評している。
「野田も前原も原口も、松下政経塾出身。しかし、松下幸之助の思想は身についていない。ただ単に、在籍していた、あるいは、松下政経塾のトンネルをくぐってきただけで、松下さんの政治哲学を学んでいない。大企業・民主党株式会社の社内での出世をひたすら願っているだけに過ぎない。なんなら、彼らに「松下さんの政治哲学とはなんぞや」「松下さんの人間観とはなんぞや」と尋ねられたい。おそらく「・・・・・」 だろう。15年かけて政経塾設立に携わってきた私としては、彼らに、松下哲学、松下政治哲学を血肉にしていないのに、松下政経塾「出身」とは公言してほしくない。」
さらに、「民主党の中で出世することしか頭にないから視野が狭くなる」とし、「もし、松下氏が生きていたら、今の彼らに失望し、創設30周年を一応の区切りにして、政経塾をやめることも考えただろう」とまで結論づけている。
そういえば、かつて政経塾塾長を務めた上甲晃氏も、先日の朝日新聞紙上で同趣旨の論稿を掲げていた。政経塾出身者にも、中には有為な人材はいるのだろうが、特に、新総理になる野田氏は、「松下政経塾が日本を滅ぼす」、この江口氏、上甲氏の辛らつな声にどう答えるのだろうか?
今、国難にある日本にとって、これほどの悲劇はない。
これに加えて、野田氏の代表選の発言(挙党一致)からも、小沢一郎氏の影響力も強まるのではないか。つまり、鳩山・小沢体制だった政権交代後の政治を思い起こすまでもなく「小沢強権・利権政治」が復活するかもしれない。ただ、この点は、小沢派の中で、誰をどのポストに登用するかで様相が変わってくる。
いずれにせよ、こんな政党との連立・連携などありえない。これまで通り、法案、政策毎に、我々みんなの党と考え方が合致するなら協力する、しないなら、対案を出して国会でしっかり議論する、すなわち、是々非々で対応していくことになる。
「これまで通り」とは、たとえば、自然エネルギー法案で、民主党と修正協議をし、我々の考えを盛り込んだ上で賛成したように、あるいは、公務員制度改革で、みんなの党の案を丸呑みした自民党と法案を共同提出したように、復興基本法や原発事故賠償法では、我々と政府・民主党との考えに根本的違いがあったので、対案を出して国会で徹底的に議論したように、ということだ。
いずれにせよ、衆議院で300人以上を占める民主党という政党が政権を握っている限り、この日本政治の機能不全、劣化を止め、閉塞感を打破する道はない。引き続き、みんなの党としては、早期の解散総選挙を強く求めていきたい。
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