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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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ホップ・ステップ・ジャンプの党戦略・・・真の平成維新のために

2010年1月 3日  tag:

 
 大いなる期待をもって船出した鳩山民主党政権も、今は迷走しているように思える。特にその公約、「脱官僚」「天下りの根絶」に象徴的に見られるように、「言っていることとやっていることが違う」のではないかという局面が増えてきた。

 また、沖縄の普天間基地の移設先の検討や予算編成等においては、鳩山氏の首相としてのリーダーシップの欠如が顕著になってきた。この政権の致命的な欠陥、司令塔の不在=ガバナンスの危機が露呈し、それに伴い、内閣支持率も急降下している。

 このままでは、鳩山首相のいう「平成維新」や「平成の革命」どころか、たかだか十五代将軍「徳川慶喜の改革」に終わってしまう可能性が大だろう。徳川慶喜もそこそこの改革はやった。京都への首都機能移転や軍政・財政改革等だ。しかし、それは、あくまでも体制内改革であったため、その後の明治維新を余儀なくされたのだ。

 堺屋太一氏も指摘するように、「真の明治維新」と言うためには、「大政奉還」と「武士身分の解消=四民平等」がなければならない。その意味では、鳩山政権はとてもその域に達していない。

 たしかに将軍(首相)や幕閣(閣僚)は代わった。しかし、大奥や旗本・御家人(官僚組織・人事)はそのままだし、武士身分の解消、今で言う「キャリア官僚の特権解消」「霞が関支配の打破」では、それを実現する公務員制度改革法の成否は極めて不透明だ。「天下りの根絶」では平気で逆行する人事もやってのけた。これではとても「平成維新(革命)」とは言えないだろう。

 だから私は、今後の日本の政治を見通せば、「真の平成維新」は次の衆院選前後に来ると思っている。その時こそが、我々「みんなの党」の本当の出番であり、結党宣言でも訴えてきた「ガラガラポン」、すなわち本格的な政界再編が起こる時だと信じている。そこではじめて、真っ当な政党政治、すなわち政治理念や基本政策を一致させた当たり前の政党政治が生まれ、その新しい政治体制の下で、真の民主主義が日本ではじめて機能し、国民本位の政治が実現されることだろう。

 このような時代認識をもって、「みんなの党」は今後、「ホップ・ステップ・ジャンプ」の戦略展開、党勢拡大を図っていきたい。

 まずは、もちろん、今年夏の参院選が最重要課題だ。既に、神奈川選挙区では「中西けんじ」氏という、経済や金融に精通した候補者を公認第一号として擁立した。彼は、今の民主党政権に一番欠けているといわれる経済成長戦略にも造詣が深い。これからも以下の方針で、清新で改革派の候補者を積極的に擁立していきたい。

 全国比例では、少なくとも10人以上の候補者を立てたい。また、3人区以上の選挙区にはすべて独自候補を立てたい。すなわち、東京(定員5人)、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪(以上定員3人)である。さらに、1人区、2人区であっても、良い候補者がいれば擁立も考えたい。

 そして、全国比例、選挙区あわせて、是非とも、当選者を10人の二桁台に乗せたいものだ。そうすれば、今の数にまかせた「傲慢な政治」「強行採決の政治」も阻止できるし、何といっても、我々のアジェンダ、真の「脱官僚」「地域主権」「生活重視」のための政治的レバレッジが確保される。国政、民主党政権への影響力も図り知れないものとなるだろう。

 次に、この参院選の勢いをかって、来年春の統一地方選では全国に「みんなの党」の基盤を構築したい。県会・市会レベルの足腰を強くすることは、来るべき衆院選挙の原動力にもなる。 

 そして、その衆院選の頃には、民主党の政権運営も行き詰まり、かといって自民党ではないといった政治不信が渦巻いていることだろう。そうした混沌とした政治状況の中で、しっかりとした国民本位の旗印をあげられる政党こそが、その後の日本の政治を主導していくことになる。まさに、それが「みんなの党」の歴史的役割なのだ。

 この大目標、すなわち、政界大再編と真に国民本位の政権樹立に向けた「ホップ・ステップ・ジャンプ」の党戦略に、党員各位をはじめ国民の皆さんの多大なるご理解とご支援を心からお願いする次第である。

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