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江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

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民主党の解党的出直し、いや解党を望む

2006年2月27日  tag:

 先週、「メール問題」が急展開した。件のメールは「ガセネタ」であることが確定し、一時永田寿康衆院議員が議員辞職の意向を漏らした。現民主党執行部は、このまま「謝罪」で乗り切ろうという腹づもりのようだが、そうなら、今後、民主党は「死に体」になる。折角、四点セットで緊張感のある国会を期待していたのに、大変残念なことだ。

 そもそも、このメール問題が発覚した時、早々に小泉首相が「ガセネタ」と断じたことには理由がある。もちろん武部幹事長サイドからの釈明もあったろうが、決定打は、法務・検察当局からの情報だ。私の官邸での経験に照らしても、一国の首相が「断定」する時は、決定的な根拠がある場合だ。検察も、このメールについて「把握していない」と極めて「異例」「異常な」対応をして呼応した。本来、捜査中の案件について、しかも、極めて具体的な証拠や捜索資料の有無について、明言することはあり得ない。

 余談だが、検察の意図は、一つは、さかんに、堀江氏等をはじめ被疑者の供述の内容等をリークしている後ろめたさから、このメールは我々からの流出ではないという身の潔白を訴えるものだったろうし、一方、このメール問題が、あらぬ方向に発展することにより、今、押収した「宝の山」の資料を調査・分析している最中、ライブドアマネーの環流先の捜査に支障を与えることを回避したいという意図でもあっただろう。ただ、いずれにせよ、今回の検察・法務当局の対応は将来に禍根を残した。

 話を戻そう。現民主党の執行部は、若手中心の、民主党の中でも良質な議員で構成された体制だ。ただ、今回の事件が致命的だったのは、そうでなくても「軽いのではないか」との印象や懸念が国民の間にもあったところ、それを見事に実証してしまったところだ。「まだまだこの党は政権を担当するには熟していない」。その意味では、永田議員本人はもちろん、このメールを予算委員会で追及しようと決断した野田国会対策委員長、党首討論で「確証が高い」として後押しした前原代表の責任は重い。

 一方、自民党は「高見の見物」だ。当事者たる武部幹事長を中心に責任追及を厳しく求めていく姿勢を堅持しながら、他の役員からは「前原体制与し易し」と最後まで追いつめない意図が感じられる。巧妙な役割分担だ。攻守所が変わり、潮目はこれで完全に変わったし、何を追及しても説得力のない前原体制が継続してもらった方が好都合だからだ。これまでもよくあった「政党政治の知恵」とでも言おうか。執行部の刷新をしないということは、まんまと民主党が、この自民党の策略に乗るということを意味する。

 しかし考えてもみてほしい。そうでなくても、民主党は、9月の代表選に向けて「お家騒動」が予想された。小沢一郎氏は、新年早々に代表選出馬を実際上表明したし、仮に9月、代表選に敗れれば、再び党を割る覚悟とも言われている。そのための人的資金的手当も整っているようだ。菅直人氏も、最近、「団塊党」を提唱し元気を取り戻してきた。今回の一連の騒動で、この御両人が「音無しの構え」なのが、かえって不気味さを助長する。

 民主党は、この「お家騒動」が、今回の事件で半年前倒しになったと考えればいい。元々自民党から旧社会党左派まで入り交じった「バラバラ」の「寄り合い所帯」では、外交や安全保障といった基本政策でさえ一本化できない。前原代表は、6月までに、この基本政策をとりまとめる算段だったようだが、今回の事件でそれもかなわないだろう。

 そうなら、私が前々から指摘しているように、一旦、党を解党して、30人でも40人でもいい、基本政策を一致させて一本旗印を立てた真の政党というものを、本当に国民本位の政党というものを造り上げていく良い機会とすべきではないか。古来、「禍い転じて福となす」「急がば回れ」と言うではないか。

質問主意書って何?・・・今後続々提出
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