龍(6歳8ヶ月)が大切に育ててきたカブトムシのサナギから、何と、もう三匹、成虫が生まれてきた。
まだ、6月というのに、である。
その油断がだめだった。
龍が神戸から帰ってくる日、私が念のため、どうなっているかとケースの中を見ると、オスばっかり3匹の姿が! と思ったら、もう息絶え絶えなのだ。
「遅かった!」。
申し訳ない気持ちで一杯で、急いでエサの「ゼリー」を入れ、水を霧吹きでかけたが、そのうち二匹はぐったり。
助けられたのは一匹だけだった。
新幹線の新横浜駅に迎えにいった時、「龍、カブトムシが生まれたよ!」と報告したが、「何匹?」という問いに「一匹、オスだよ」としか答えられなかった。
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