少し旧聞に属するが、毎年、節分の時期には保育園に鬼がくる。
これがまた子供たちにとっては一大事で、2年前、当時1歳前の翔(2歳10ヶ月)が「笑って鬼にだっこされていた」。
翔にとっては単に鬼が何たるかがわからなかっただけなのだが、龍(6歳4ヶ月)はその時泣いたものだから、「偉いわねえ、翔ちゃん」と翔が保育園の先生に褒められたのが悔しくしかたない。
それでそれ以後、龍も鬼に立ち向かっていくようになった。
今年もニーニーが気にするのは「翔ちゃん泣いた?」。
「泣いたよ!」というと「僕は戦った!!」。
ニーニーのプライドが保たれた瞬間だった。
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