森喜朗会長が辞意 12日表明へ 女性蔑視発言で引責
2021年2月11日 tag:
【速報】東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は、女性を蔑視する発言をした責任を取り、会長を辞任する意向を周囲に伝えました。https://t.co/jQ0XuzWgb1
— 毎日新聞 (@mainichi) February 11, 2021
当然の帰結でしょう。しかし、ここまで傷口を広げる前に決断してほしかった。日本が「ジェンダーフリー最後進国」であることを痛いほど国際社会に植え付けた。
また、森会長が当初お辞めになるのを止めたのが周りの組織委幹部だとすれば、これだけでは済まない。国際社会に、「多様性と調和」(東京五輪基本コンセプト)実現に向けた不退転の決意とその具体策を強く発信すべきだろう。
昨日のBS「深層ニュース」でも申し上げたが、このまま森氏が続投すれば、仮にオリパラが開催されたとしても、諸外国のアスリートのボイコットや、昔あったような抗議のパフォーマンス(人種差別への抗議で表彰台で黒い手袋の拳を突き上げ頭をを下げる/ブラックパワーサルート)も起こりかねない状況だった。
そうなれば「復興五輪」だ、「コロナに打ち克った証」だと叫んでみたところで、歴史上は「性差別」で汚点を残した大会として刻まれたことだろう。
今回の教訓は、悲しいことに、いかに日本の支配層に国際感覚、人権感覚がないかということが証明されたことだ。
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