シラク元大統領が死去・・・心からご冥福をお祈りします。
2019年9月27日 tag:
橋本政権時代、大変お世話になりました。心からご冥福をお祈り申し上げます。今頃、橋本龍太郎氏と旧交を温めておられることでしょう。
(拙著「誰のせいで改革を失うのか」から抜粋)
フランスのシラク大統領と橋本前首相が、なぜ無二の親友のように親しくなったか。それは、九十五年の日欧、日仏首脳会議の席上、わざわざシラク大統領が、ギメの博物館から、縄文土器や平安、室町時代の屏風等を取り寄せ、会場であるエリゼ宮に陳列したが、それに気付き話題にしたのが、当時の橋本通産大臣だったというところから始まる。
その後の昼食会でも、日本人より日本通と言われるシラク大統領が、日本の古式相撲や元寇の話題を出し、それに軽妙洒脱に応え大いに盛り上がったのが橋本大臣だったのである。その時、義経=ジンギスカン説まで出てきたのは笑えたが、こうやって肝心の交渉事もはかどっていく。
何と言っても、その後、シラク・橋本関係は橋本首相退陣まで良好に続き、例えば、サミットの場で、シラク仏大統領の助け船に何度も日本の立場が助けられたことは、あまり対外的に知られてはいない。
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