江田けんじ 衆議院議員 神奈川8区選出(横浜市青葉区・緑区・都筑区)

　川内原発が今日、再稼働した。核のゴミの処分場も決まっていない中での「見切り発車」で、無責任極まりない。

　あの原発事故以降、電力需要は節電等で１０％以上減少し、太陽光発電の大幅な普及（震災前の１０倍）等で、この猛暑の中でも電力逼迫は起こっていない。

　たしかに、電気料金は震災前より家庭で２割、産業で３割上がっている（老朽火力の稼働等のコスト増）とはいえ、この程度の負担増は「原発ゼロの代わりに甘受する」というのが国民の意思ではないだろうか。

　その電気料金も、原油や天然ガスの値下がり（この一年で▼３０％）で今後下がる可能性もある。この４～６月期の電力会社の決算も軒並み黒字だという。

　維新の党は、国策としての原発推進を全面的に見直し、電力自由化によるコスト競争を通じた原発の市場からの退出（淘汰）、すなわち「原発フェードアウト」を基本方針としている。

　このため、当面の原発再稼働にも厳格な条件付けを法定することが必要だと考えており、「原発再稼働責任法案」の国会提出を準備中。

　その内容は、
　①再稼働の最終責任は国であることを明確化
　②避難計画の実効性確保と国の関与の明定
　③周辺自治体の同意の法制度化
　④核のゴミの最終処分の道筋の策定

　以上の条件を満たさない限りは、再稼働を認めないこととしている。したがって、事実上、今後の原発再稼働には反対していくこととなる。