アジア投資銀行構想・・・中国の勝利、日本の敗北
2015年4月 1日 tag:
アジア投資銀行に「参加ドミノ」。G7諸国や韓国、ロシア、豪州等の参加表明が相次いでいるという。
これは端的に言って、中国の外交上の勝利であり、日本の外交上の敗北である。
昔(1997年当時)、アジア通貨基金(AMF)構想というのがあった。タイバーツ危機を契機に日本が提案した構想だったが、見事にアメリカに潰された。GATT・IMF体制という米主導の戦後経済金融秩序を乱されたくなかったからだ。
それ以来、こうした米国を枠外に置く、アジアの経済金融に係る国際機関の設立に対し、日本政府は思考停止していた。「公正な運営」とか「透明性の確保」とか、いろいろ難癖をつけているが、日本が参加に消極なのは、たた一点、米国がアジア開発銀行(ADB)との関係で反対しているから、ということに尽きる。
いくら米国が同盟国だと言っても、こうした対米追従一辺倒外交は、もうやめにしたらどうか。
Copyright(C) Kenji Eda All Rights Reserved.