デフレ圧力はまだまだ続いている!・・・増税のタイミングは今春ではない!
2014年2月15日 tag:
予算委でも取り上げた「デフレギャップの推移」。
デフレギャップはGDPギャップとも言うが、要は「潜在供給力-実際の需要」。需給の差と言ってもいい。
これが、一昨年第四四半期、安倍首相が着任した時は▲16兆円あったが、その後、アベノミクスの効果もあって、▲12兆、▲8兆、▲8兆と改善してきたところへ消費増税8%だ。
だから、私は「もう1年、2年待てなかったのか」と安倍首相に訊いたのだ。アクセルを踏んでいる時にブレーキを同時にかける、暖房をかけているのに同時に冷房をかける。我々も増税まかりならんと言っているのではない。まずはスピードが出て巡航速度になってから、部屋が暖まってもう寒くないと感じられるようになってからでも増税は遅くないと言ってきたのだ。
デフレ圧力はまだまだ続いている。総理のブレーン、内閣参与の浜田宏一イエール名誉教授もこう言っている(11月15日 中央大学)。
「消費税問題は財務省にコントロールされている。残念だ。私たち慎重派の説得が財務省の説得に打ち勝てなかった」と。
すぐ財務省は1,000兆円の借金で、このままでは国債が暴落して財政破綻だという。貸借対照表の貸し方だけみれば、トヨタだってソニーだって即破たんだろう。しかし、一方で資産があるから優良会社なのだ。
国も同じ。散々これまで予算委でやってきたのでくどくど言わないが、1,500兆円の金融資産、300兆円近い海外資産、100兆円の外貨準備、まだ黒字の経常収支。長期国債の金利はたったの0.6%で、1~2年ぐらい増税しなくたってビクともしない。
安倍首相は判断を誤った。それがわかるのは春先、本格的には7~9月期のGDP統計が出る秋ごろだろう。
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活動報告「衆議院予算委員会」 (2014年02月12日)
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