維新の会、消費税11%に?・・・さっそく「ひとり歩き」
2012年11月 3日 tag:
維新の消費税11%。さっそく「ひとり歩き」している。勉強していないマスコミが、まるで維新は増税路線に転じたように報じているからだ。
しかし、これもまた間違い。維新もみんなも、将来の道州制導入を目標にしているが、その暁には、消費税は「地方税化」することを主張している。これへの反論として、おもに財務省が振りつけているのだが、自治体間の財政格差(富裕な自治体と貧乏な自治体との格差)をどう調整するのか、という疑問が突きつけられているのだ。
これに対し、例えば、消費税を11%にまで引き上げ、そのうち、6%分をこの調整財源にすることで、十分、財政格差の是正は可能だという試算を示したのだ。制度(地方税化)のフィージビリティー(実現可能性)はあるということを示したにすぎない。そして、その調整は、国ではなく、道州同士の水平調整、そのための会議で行う。
道州制、すなわち、地域主権を訴える我々が、あらかじめ消費税を11%にすると上から目線で決めるわけがない。あくまで、増税の可否、その率は、各道州政府が自主的に決めるというのが筋だ。
しかし、維新も、こうした試算を外に出すにあたっては、しかも、消費税という国民にセンシティブなマターについて、出すにあたっては、今のメディアのレベルを考えれば、それが「ひとり歩き」する危険性を十分銘記しなければならない。へたをすると「命取り」になる。
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