命からがら逃げた先の放射線量が多かったとは!・・・国会事故調で菅前総理聴取
2012年5月29日 tag:
今日、国会事故調で菅前総理のヒアリングが行われた。
原発事故の政府対応でいろいろ問題はあるが、一番罪深いのは、?SPEEDIシステムの放射能格拡散情報を
出さなかったことだ。?その結果、避難民はしなくてもいい被ばくをした。なんと、逃げた?先の方が、より被ばく量が多かった
わけだから。
被災自治体に常備されていたヨウ素剤が一切配布されなかったことも?大きい。チェルノブイリの時は事故後4年後
ぐらいから子供の甲状?腺ガンが発病した。福島の場合、そうなっては絶対いけないとは思?うが、その保証はない。
いずれにせよ、我々がどうこう言うよりも、いずれこの問題は将?来、裁判で裁かれることになるだろう。少なくとも菅総理と枝野官?房長官(当時)の責任は免れないと思う。国家賠償法の公務員個人への求償は「重過失」があれば足りるし、
刑事責任も問われる可能性はあるだろう。
(参考1)
何のための「予測システム」か!・・・「スピーディシステム」(2011年3月26日。江田のHP「日々是好日」より)
みんなの党が公開を要求し続けていた、文部科学省の財団・原子力安全技術センターが開発した「スピーディ
システム」=「放射能影響予測ネットワークシステム」のデータが、やっと、23日夜公開された。
これは原子力施設から大量の放射能が漏えいする、あるいはその恐れがある場合に、気象状況を加味した上で、
迅速にその影響を予測するシステムだ。大気中の放射能濃度とか被ばく量を予測する。
今、 原発事故に伴い風評被害が広まっている。南相馬市やいわき市がその影響をもろに受けている。まさにこのような時のために何億円もかけて構築してきたシステムですら、いざという時に隠ぺいする。原発担当の細野首相補佐官も「データの信ぴょう性が」と当初は逃げていた。
政府の対応が後手後手に回っている一つの例証だが、こうしたデータは包み隠さずしっかりと公表することが風評被害を防止する、あるいは防護対策をしっかりととっていくために必要不可欠と思うのだが、、、。
(参考2)細野首相補佐官 会見(2011年5月2日)
細野豪志首相補佐官は2日の会見で、SPEEDIで作成した試算図約5千枚を公開しなかった理由について、「公表して社会にパニックが起こることを懸念した」と説明。「的確に予測できたか、不完全でもしっかり国民に開示して説明を加えるのが本来の姿。公表が遅れたことを心よりおわびする」と述べた。
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