いつもいつもいつも遅すぎる!・・・原発再稼働に暫定基準
2012年4月 4日 tag:
原発再稼働に「政治決断」(野田首相)と前のめりだった政府が、急きょ、原子力安全保安院に、再稼働にあたっての
暫定的な安全基準の策定を指示したという。
まあ、いつもの恒例行事だが、この民主党政権は、追いこまれて追いこまれて追いこまれないと正しい判断ができないらしい。そもそも、これだけの事故が起こって、まだ、その事故の検証作業も終わっていない段階で、「政治決断」で
再稼働などあり得なかったのだ。
原発の安全性は、当然だが、あくまで科学的見地から評価すべきで、その意味では、福島原発事故を受けて、ハード、ソフト両面からの安全基準が早急に策定されるべきだったのだ。それに時間がかかるなら、とりあえず暫定基準を設け、こうした新基準に基づき既存の原発すべてを総点検する。みんなの党は、こうした「原発総点検法案」を昨年から提出
してきたが、野田政権は見向きをしなかった。
そもそも、「ストレステスト」で再稼働などあり得なかったのだ。「ストレステスト」とは、あくまで、これまでの設計基準、
技術基準を前提に、想定以上の地震動や津波にどこまで耐えられるかという余裕度のテスト。こんなテストで再稼働を
判断する国などないのだから。
いずれにせよ、こうした科学的見地からの総点検、評価を終え、その上で、その結果をみて、再稼働の是非は地元の「住民投票」にかける。その法案もみんなの党は既に国会に提出している。
ちなみに、みんなの党は「将来の原発ゼロ」をはっきり打ち出している政党だ。しかも、どこかの政党のように無責任な
ゼロではなく、10年後、20年後を見据えた「ゼロへの工程表」も明確に示している。たとえば、PPSの参入促進のための規制改革、発送電分離等の電力再編自由化、新エネ導入、そこまでの「つなぎ電源」としてLNGコンバインドサイクル等の重点整備等だ。
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