格付け会社も商売・・・メディアの「国債暴落」キャンペーンがひどい
2012年2月25日 tag:
最近のメディアの「劣化」の象徴が、財務省の片棒をかついだ「増税しなければ国債暴落キャンペーン」だ。
ひとつは、格付け会社の日本担当の反応を微に入り細に入り紹介しながら、「消費税増税が実現しなければ格下げも」「社会保障と税の一体改革が遅れれば格下げも」といった報道を頻繁にする。
格付け会社も商売。あのリーマンショックの時に、米議会公聴会で頭を下げまくっていた姿をもう忘れたか。誰が出資し、誰のために格付けしているのか、その内実を知って報道しているのか。
某全国紙の一面トップもひどかった。「東京三菱UFJ銀行が国債暴落シナリオを前提にそのリスク回避策を練っている」というのだ。こんなことはメガバンクなら、どこでもやっている話でとり立てて目新しい話ではない。それを一面トップで、あたかも、最近になってはじめて取り組み始めたように書いて、近々の「国債暴落」不安を国民にあおる。
ここまでくると、単なる御用記者、提灯持ち記事の域を超える。何が恐いのか知らないが、「財務省の広告塔」と言われても仕方ないだろう。
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