いやあ素っ気なかった。やる気なしだね・・・与野党幹事長会談
2012年1月20日 tag: 選挙制度
本日(1月19日)13時より与野党幹事長会談が開催されました。全体的に素っ気ない感じ。やはり、与野党協議
呼びかけも「アリバイづくり」か。次回の幹事長会談や国対委員長会談、与野党協議の設定もなし。
冒頭、民主党の輿石幹事長より以下の申し入れがありました。①定数削減、投票価値の平等を含む選挙制度改革の早い段階での成案、②税と社会保障に関する与野党協議の開催、③公務員給与削減、郵政改革、派遣法改正、4次
補正、本予算の審議への協力
野党側からは以下のような回答をしました。①選挙制度改革については、既に8回開催されている「選挙制度改革協議会」を再開することについて同意しつつも、各党から、選挙制度の抜本改革の必要性、小選挙区制度の問題点等を指摘。自民党からも「中小政党へ配慮する」旨の発言。②税と社会保障についての与野党協議には、「立ち上がれ」を除き全野党が反対。密室談合的な与野党協議よりも国会でのオープンな議論を要求。③公務員給与削減、郵政改革等については実務レベルの協議や国会の委員会での審議を進めることで一致。
私からは以下のように発言。
①議員定数削減に関しては、岡田副総理や野田総理が、与野党協議の円滑化のため、わざわざ「比例」という文言を 外し単に「80減」としたのに、突然、また民主党が「比例80減」と言い出したのは不可解。死票の多さや政治の劣化等の小選挙区制の弊害が 叫ばれる中で、比例を80議席減らせば、ますます小選挙区の弊害が大きくなる。また、民意を忠実に反映できる比例代表にすべき。抜本的な選挙制度改革が必要で、みん なの党が提案している「一人一票比例代表制」であれば、「格差ゼロ」と「大幅な定数 削減」(180)ができる。いずれせよ、選挙制度改革協議会の審議を促進してほしい。
②議員歳費カットについて岡田副総理が発言しているのに、輿石幹事長からまったく言及がなかったのは不可解。みんなの党は議員歳費月額3割賞与5割カットの提案をしており、それも踏まえて議論してもらいたい。
③国家公務員給与の7.8%カットの法案については、民主・自民・公明の3党で協議しているようだが、みんなの党も公務員給与2割カット法案を提案しており、各党に説明に伺っているので是非検討してもらいたい。また、民主党の法案の説明を政調会長にしてほしい。消費税増税は恒久で人件費カットは2年限りではおかしい(恒久的な措置に)、かつ、「2割カット」が公約なのであと一年半で実現する工程表を具体的に示すべきとの立場を主張。
④税と社会保障改革(消費税増税)については、密室談合的な与野党協議ではなく、国会という開かれた場で徹底的に議論すべき。その意味でも、国会の開会が遅すぎる。課題山積の状況下、もっと早く開会すべきだった。
⑤「郵政」は「株式凍結」を解除すればいいだけのこと。本体部分はいじらない。
⑥大阪都構想に関わる地方自治法改正については、検討している政党もあると聞く。みんなの党は既に法案を準備しているので、各党と協議して今国会で成立させたい。
⑦党首討論については前回の臨時国会で実現の一歩手前までいったが、委員の交代が許されず、実現しなかった。みんなの党は党首討論に参加する権利があるので、今国会で党首討論に参加できる条件を整えてほしい。
最後に民主党の輿石幹事長から以下の回答がありました。
①選挙制度改革、一票の格差の問題は、民意を反映するやり方も含め、協議会で議論していきたい(野党の指摘に「制度改革」もやると明言)。
②税と社会保障については国会の論議の場できっちりとやっていきたい(「与野党協議」とは言わなかった。与野党協議はあきらめた様子)。
③党首討論については検討する。
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