財務省が「増税反対派」をテレビに出すな!と圧力・・・驚くことではない
2012年1月 6日 tag:
私が予算委でも取り上げた、片山前総務相が証言する「財務省の増税マインドコントロール」。その波状攻撃は並大抵のものではない。私も官邸で「大蔵改革」(財政と金融の分離)に取り組んでいる時、そのすさまじさを実感した。
そうした中、古賀茂明氏のような「増税反対派」をテレビに出演させないように財務省が働きかけているという話(byテレビキー局プロデューサー)が流されている。しかし、この程度のことは驚くほどのことではない。財務官僚にとっては「お茶の子さいさい」のことだからだ。
今、安住財務相、勝事務次官、香川官房長が「トリオ」で「増税行脚」をしていることは有名な話だ。与野党の議員は言うに及ばず、各界のオピニオンリーダー、たとえば、財界、学界、メディアの枢要な人物、特にテレビや新聞でコメントを求められる識者といわれる人ほど、その「御説明行脚」は執拗だ。
しかし、「増税推進」の財務省の立場にたてば、ある意味、当たり前の話で、そんな説得にコロッと参ってしまう識者といわれる人の方がその識見を問われる。もちろん、私のような筋が金入りの「増税反対派」には一切アプローチはない。
問題は、それがこのレベルにとどまらないことにある。私の場合も、当時の大蔵省から、この「御説明行脚」で徹底的な「江田批判」「個人的な誹謗中傷」をされた。その財務官僚手持ちのマニュアルまであったほどである。そして、それは下世話なメディアでも多々取り上げられた。
当時、「江田を倒せば橋本政権は倒れる」とまで言われたこともあったが、私には一切「スキャンダル」はなく、ありもしない人格攻撃をするしかなかったのである。
ことほど左様に、財務省と対峙し改革を断行する時は、その「覚悟」と「身ぎれいさ」が必要不可欠となるのである。
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