次の政権の枠組み・・・政界再編した方が良いが6.7割
2012年1月 5日 tag:
最近の世論調査では、次の政権の枠組みとして「政界再編した方が良い」が軒並み6.7割を占めるようになった。以前は、「自民党中心の政権」あるいは「民主党中心の政権」がトップの割合を占めていたことからすると隔世の感がある。
「政界再編」といえば、我がみんなの党の結党の原点だが、実は、私が一政治家として、もう十年以上前から訴えてきたことである。民主党や自民党からの誘いにものらず、「あえて無所属、政界再編!」が私のポスターのキャッチコピーでもあった。
ただ、そんなことを言っている政治家は他にいなかったので、当時は「青臭いことを言うな!」「そんな迂遠なことより俺たちの生活をどうにかしろ」等々罵声を浴びせかけられたものだ。
しかし、さすがに民主党への政権交代が「失望」に変わって、国民もやはり「政党」政治自身に問題があるのではないか、との思いに至ったのだろう。それが昨今の世論調査に端的に表れているのだ。
そう、私は幸い、若くして官邸から日本の政界をみてきて、自民党であれ民主党であれ、今の政党の最大の問題が、政治や政策が前に進まない最大の要因が、理念や基本政策でさえ真逆の人が混在する「寄り合い所帯」「ごった煮」にあるということが骨身にしみてわかった。
いざ、どの政党が政権をとってみても、日々の政策決定で途端に足の引っぱり合いがおき、容易に政策が決まらない。決まっても足して二で割ったようなどうでもいい政策。今で言うと、消費税増税賛成か反対か、TPP賛成か反対か、原発賛成か反対か、、、、。
私も枝葉末節まで一致させろとは言わないが、根幹の政策、基本的な政策ぐらいは一致させないと「政党」の体をなさなくなる。「政党」というのは本来、何かを実現させたくて、その旗印の下に集う集団のことをいうのに、日本ではそうではなくて、人の好き嫌い等の人間関係で政党が再編されてきた。
この点についての国民的理解が進んだことが、コストや時間は途方もなくかかったが、唯一の政権交代の「成果」ではないか。
数がほしいから「異論」を包み込む。その成れの果てが今の民主党、自民党だ。「異論を包み込めば弱くなる」(高杉晋作)。私が選挙担当の幹事長として銘記している言葉である。
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