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野田さん、謝罪も一晩考えてからですか?・・・官僚のお膳立てなくして野田発言なし

2011年12月 1日  tag:

 沖縄の事務方トップの、沖縄の思いを踏みにじるような発言に対する更迭処分は当然のことだが、それに対する野田首相の対応もひどすぎる。事件が起こった当日、官邸での記者による何度にもわたる問いかけにも、「完全無視」で通り過ぎたのだ。

 常々指摘してきたことだが、総理が「ぶらさがり取材」に応じないのは、何事にも「官僚振り付け」なくしてはしゃべらない、という彼自身の確固たる方針による。「大増税」以外に強い思い入れや政策への関心がない野田首相にとって、政権運営の唯一の拠り所は「官僚主導の安全運転」。ましてや沖縄への思いもない総理にとっては、今回の対応もその方針どおりだったのだろう。

 しかし、普天間基地の返還を台無しにしたのは、沖縄県民の思いを弄んだのは、鳩山元首相を筆頭に民主党政権だろう。まさに「罪万死に値する」。私は、返還合意時の当事者の一人として、メディア等に聞かれるたびに「覆水盆に返らず」と断腸の思いで答えてきた。ガラス細工のように積み上げてきた過去の経緯をすべてご破算、いや、壊して二度と元に戻れなくした。

 にもかかわらず、なぜ、野田首相は沖縄に入らないのか!首相就任3ヵ月近く経とうというのに、まだ一度も沖縄入りしていない。信じがたいことだ。この問題を前進させるには、沖縄との信頼関係をマイナスから積み上げてプラスに転じていくという努力が死活的に重要だ。全くやる気がないと言うしかない。

 民主党政権下では普天間基地返還は絶対に実現しない。ここで断言しておく。

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