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ギリシャは対岸の火事ではない?・・・CDS50%の国と比べるとは!

2011年10月15日  tag:

 財務省の増税キャンペーン、財政破たんキャンペーンの一つに「ギリシャは対岸の火事ではない」というのがある。

 まあ、今回だけでなく、過去5回もデフォルトした国と日本を比較する神経も神経だが、もう少し冷静に、客観的に物事を論じるという姿勢が必要ではないか?

 いやいや、もうやめよう。ひたすら「増税一直線」路線を歩む財務省政権のこと、ご都合主義で自分たちの都合に良い部分だけ「シングルツアウト」して、国民に「諭す」なぞ十八番だからだ。

 ギリシャと日本が一番違う点は、巨額の借金といっても、ギリシャがその70%を外国からしているのに比し、日本は95%を国内(国民)にしているところ。

 さらに興味深い指標をあげれば、CDSのレート。CDSとはクレジット・デフォルト・スワップ(Credit default swap)の略で、簡単に言えば、債務不履行の場合の損失をカバーするための保険料のようなものだ。不履行の危険性が高いと見込まれるほどレートは高くなる。

 その意味で、ギリシャ国債のCDSレートは直近で35%~50%。日本は1%前後。ちなみに、英は0.9、米は0.5、伊は4.5、スぺインは3.8、仏は1.8。何とギリシャは二年分の保険料で元本分になる。

 さすがの米国も破たんとはほど遠いが、日本とて同じことだ。日本の長期国債の金利1%割れ寸前と言い、76円レベルの円高と言い、市場は正直だ。いくら財務官僚が、御用学者が、評論家が狼少年のように「財政破たんは近い」と叫んでも、市場はそう見てはいない、一つの証左になるだろう。

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