「一票の格差ゼロ」「一人完全一票」「投票価値平等」の比例代表制を提案
2011年10月21日 tag: 選挙制度
我がみんなの党は、本日の「選挙制度に関する各党協議会」で、「一人完全一票の比例代表制」を提案した。すなわち、「一票の格差ゼロ」の選挙制度だ。
現在の「小選挙区比例代表並立制」の下では、一票の格差が最大で2.3倍(参院は5倍)にまで広がっており、今年3月の最高裁では「違憲状態」という判断が示された。
この「一票の格差」の是正に加えて、大幅な定数削減、それを可能にする選挙制度の抜本改革を断行しなければならない、というのがみんなの党の考えだ。みんなの党は、既に選挙公約で、「衆院は180人減で300人に。参院は142人減で100人に。将来の憲法改正時には衆参合併して一院にし、更なる大幅削減を実現する」という方針を示している。
そこで、提案したのが、この制度だ。民意をより忠実に反映しうるのは、今の「小選挙区」中心の「死に票」が多い制度ではなく、「比例代表制」を軸に改革が行われる必要がある。何も小党の「生き残り戦略」ではない。これが、日本選挙学会や政治学会でも、主流の考え方なのだ。
その上で、地域ブロック(現在の衆院ブロック11)ごとに、各党が「非拘束式」の比例候補名簿を出し、有権者は、政党名か候補者名か、どちらかを投票する。それを全国集計し、その得票率で各党の議席を割り振る。そして、それぞれの各党内の議席の配分は、そのブロック単位に、その得票率に応じて割り振る。
したがって、ブロックごとの定数は、この得票率によって自動的に定まる。有権者一人一人の投票価値が完全に平等になるゆえんだ。この制度の、もう一つのメリットは、各ブロックで投票率を上げ、得票を増やさないと、他のブロックより、定数でわりを喰ってしまう点だ。これにより、投票率向上という目的も同時に達成される。
この制度は、全国紙の一面広告で、この問題に真剣に取り組んできた「一人一票実現国民会議」(代表;升永英俊弁護士等。http://www.ippyo.org/)からも絶賛された。皆さん、いかがお考えだろうか?
Copyright(C) Kenji Eda All Rights Reserved.