民主党が約束した公務員の人件費カットで10兆円でるではないか!・・・復興財源
2011年9月28日 tag:
火曜日の予算委で、もうひとつ、びっくりしたのが「国家公務員の人件費2割カット」の件だった。
冒頭、私が野田首相に「民主党は、人件費2割カットで1兆円、財源を捻出すると約束したが、その4年間の期限は再来年くる。平成25年までに実現するのか?」と訊くと、「25年までに取り組む。旗は降ろしていない」と答弁。
そこで「だったら、ちょうど、その25年という年は、民主党政権が想定する10年間の増税期間のスタートの年。1兆円×10年で10兆円の財源は、増税せずとも捻出できるではないか」と問うと、こんどは安住財務大臣が出てきて「まだ、確定していない財源を盛り込むことはしない」。
「じゃあ、25年までに人件費2割カットはやらないんですね。約束は放棄するわけですね」と再度聞くと「いや、やる」という。私の頭が一瞬悪いのか、と思ったが、その後の答弁で「まだ国会の承認を得ていないものは財源にカウントしない」。
ちょっと待ってくださいよ、予算案作りは内閣の権限で、第3次補正予算は政府が、財源も含めて原案を作って国会に提出するのが常識。それを国会の承認がないものは財源にできないというなら、予算そのものが組めない。
民主党マニフェストの最大の「嘘」は、公務員労組から大々的な支援を受けていながら、その公務員の人件費カットをはじめとする「行革」を、その最大の柱に据えたことだ。
日頃、お世話になっている人の首は切れない、天下りも絶やせない。これが民主党政治の本質、構造的欠陥なのである。
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