国会をたった四日間で閉める?!・・・口先だけのご都合主義政権に変わりない
2011年9月 9日 tag:
来週火曜から、秋の臨時国会がスタートする。野田新首相の所信表明演説を皮切りに、やっと本格的な国会論戦ができると思ったら、なんと、民主党の提案は、たった四日間で国会を閉めてしまうというもの。
その本音は、第三次補正予算の提出が10月中旬になる、まだ、新閣僚の勉強が十分ではない、首相の国連出張がある、といったものだが、とんでもない。一体、代表選をたった三日間で実施した理由は何だったか。早く新首相を選んで、被災地の復旧・復興に国会を含めて全力をあげるためではなかったのか!
我々みんなの党は、従来から「通年国会」を主張しているし、今でも被災地は極めて困難な状況におかれている中で、新首相が決まった以上、国会は毎日開けて、しっかり職責をはたしていくことは当然のことだ。
しかし、官僚に「おんぶにだっこ」の野田政権は、そうした常識が通用しないようだ。補正予算の作成等に官僚が忙殺されるから、その間は国会は閉めるという「官僚主導」の発想だ。私も長く霞が関にいたので、それが手に取るようにわかる。さらには、閣僚にスキャンダルの火種があるので、それを追求されたくないとの思惑もある。
思えば、先の国会での積み残し案件も多くある。特に「二重ローンの解消法案」は、与野党合意で、「臨時国会冒頭で早期に処理」と約束したはずだ。しかし、御身大切な野田政権は、こうした約束を破るのもいとわないようだ。この政権も、あいかわらず、「口先だけのご都合主義政権」なのだろう。やれやれ。
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