民主党代表選?まったく興味はございません!・・・敗戦処理のピッチャー選び
2011年8月19日 tag:
本来、民主党代表選といえば、この国の総理を決める選挙だから、一政治家としても、一国民としても、「興味がない」と言うのは無責任なことなのだろう。
しかし、誰が次期代表・総理になろうとも、また数カ月が経てば内閣支持率が20%台に落ち込み、政権崩壊状態になるのは見えているのに、「興味を持て」という方が無理だろう。
何度も指摘してきたとおり、この民主党という政党には、誰がやっても、政治(改革)ができない構造的要因があるからだ。それは、政権交代後二年が経ってやっとわかったという類の問題ではなく、政権交代前(二年前)の我が「結党宣言」に以下のように書いたとおり、元々自明のことだった。
「政権交代して民主党中心の政権になったからといってバラ色か? というとそうではない。民主党には不安がいっぱい、すなわち、そんなにお金をばらまいてこの国の将来は大丈夫なのか、公務員労組依存で公務員の削減や給与カットなど行政改革関連のマニフェストが本当に実現できるのか、自民党以上に党内バラバラで官僚主導の政治は改まるのか、外交・安全保障政策で一本化できるのか等々の懸念が尽きない」。
これらの多くは自民党という政党にも当てはまることだが、さらに付け加えて言えば、民主党には「マネージメント能力」「組織を動かす能力」がない。だから口先は立派でも政策を実現するすべを知らない。松下政経塾出身者にそれが顕著なことは先に書いた。
しかし、それにしても、一年交代の総理を生み出してきた責任の多くはマスコミにあるのに、またぞろ、性懲りもなく、こうした政治家の来し方を問うこともなく、紙面や電波で「次期総理有力」「人気ナンバーワン」といった「礼賛論」を垂れ流しているのはどうしたものか。そして、国民もまたぞろ、それに呼応していくのだろうか。
こうして、この国が自壊していくことを、今、真に恐れている。
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