組織を知る、動かすとは何か?・・・秘話;実は菅さんは弱点を認識していた
2011年7月 8日 tag:
「組織」というものを知らない政治家に、内閣とか霞が関という大きな組織を動かせるわけがない。動かせたとしたら、その人は天才かスーパーマンだろう。当たり前の話だ。
それでは組織を知る人とは何か。それは、どんな組織でも良い、会社でも役所でも、大きな組織でも小さな組織でも、その長として、人を使った経験のある人だ。もっと言えば、人事をやったことがあること、触ったことのある人だ。
大企業の部長さんでも良いし、中小企業の社長さんでも良い。課長さんで10人ほどの部下を使ったという経験でも良い。今の政治家には、それさえない人が多い。人事に触れれば、その組織の本性、本質がわかる。
実は、菅首相は、このことを認識していた、と言ったら意外に思われるだろうか。政権交代選挙の直前、不肖私の民主党入りを熱心に口説いた、その殺し文句が以下のようなものだったのである。
「うち(民主党)にも、官僚出身の政治家は大勢いる。しかし、みんな数年で辞めた者ばかりだ。そうした人は実は役所のことはわかっていない。その点、江田さんは、官僚経験も長く、官邸にもいた」
入党への誘いの言葉だから、もちろん割り引いて聞く必要がある。が、今の日本の首相がなぜコロコロ変わるのか、なぜ、言ったことが実行できないのか、その本質を突いている秘話と思われるので、あえて紹介した。
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