ワインとの出会い・・・①総理秘書官時代の暗い生活から
2011年6月29日 tag:
元々、私はワインの何たるかもまったく知らなかった。せいぜい、通産省で経済協力の仕事をしている時(92年当時)、月に一度、OECDの輸出信用関係の会議でパリに出張していた時、先輩官僚から、ワインのうんちくを食事の席で聞いていた程度だった。
その、ボルドーもブルゴーニュの区別もわからなかった江田が、曲がりなりにも、その魅力にはまったのは、橋本政権の総理秘書官時代だった。
当時は毎晩、接待の時代。いや、自分が接待されるよりも、はるかに総理に代わって接待する場合が多かった。参院のドンと言われたM氏、党執行部のN氏。御両人とも顔に似合わず(失礼!)酒が飲めなかったが、「先生、ワインはポリフェノールというのがあって、健康にも大変良いですから」と言っては、酒席の場に誘った。
朝から晩まで、それも毎日。プライベートも何もない生活を、通産大臣秘書官、総理秘書官と4年余り送った私にとって、しょうがない、選択の余地のない唯一の楽しみが、このワインだった。
それ以降、私も、ワイン好きでは人後に落ちない人間になった。これからは、固い話だけではなく、「江田ハウスワイン」を求める旅を含めて、折に触れ、ないうんちくを傾けていきたい。
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