R.クーパー、浜田氏の声を聞け!・・・これが世界の常識だ!
2011年6月20日 tag:
今朝の日経新聞「経済教室」で、まさに我が意を得たり、国際常識の考え方が示されている。
ちなみに、クーパー氏は、カーター政権時の経済担当国務次官。私がハーバードの国際問題研究所に留学している時、その副所長でご一緒したこともある。浜田先生は、私の大学(教養学部)時代の経済の先生でもあった。以下に要点だけ引用したい。
「復興財源を増税で賄えば、日本経済に一層不況圧力をかける」 「(復興構想会議等の増税案は)まるで災害という傷を負った子供に重荷を持たせ、将来直ったら軽くするといっているのに等しい」
「今回の大災害は戦時に匹敵する。公債に頼るのがむしろ原則である」「復旧は現世代だけでなく将来世代にも恩恵を及ぼす。その一部を将来の世代が負担するのがむしろ公平」
「拙速な増税よりも、十分な金融緩和によりデフレ、需要不足、低成長を脱することが先決である」「公債の一部を日銀が買い上げれば、デフレ、不況を和らげ、公債の政府負担を軽減する」
日本だけが、この非常時に「増税」を訴える。この論考を読んで、財務省とそれに踊らされたマスコミ、御用学者等がいかに世界の非常識を訴えているか、少しでも多くの国民に理解していただけたらと思う。
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