東電天下り官僚、退職へ・・・何を今さら
2011年4月19日 tag:
我々みんなの党が、国会で厳しく追及してきた東電への天下り官僚が、やっと、今回の震災、原発事故を受けて、退職するという。
今年1月、前資源エネルギー庁長官が、退任からたった4カ月で東電顧問に再就職した件だ。エネ庁長官といえば、電力会社にとって直接の監督官庁だ。もろ利害関係にある所に大手を振って天下るなど、自民党政権でも許されなかったことだ。
それが「天下り根絶」を訴えて政権交代した民主党政権において、あろうことか、「役所のあっせんがない」の一言で、菅総理、枝野官房長官も認めてしまった。この政権の欺瞞を象徴する案件だった。自民党政権時には、少なくとも二年間、待命期間があって、その後に天下っていたものだ(これも問題だが)。
ただ、今回、経産省が各電力会社に通達したのは、本省の大臣官房幹部や資源エネルギー庁の部長級以上、原子力安全・保安院の審議官以上を経験した職員による電力会社への再就職を無期限で自粛することだけだ。その他の部署にいた経産官僚は、引き続き、電力会社に天下れる。「あっせんはないもんね」とか言って。
懲りない面々の跋扈(ばっこ)は続く。
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