「官邸にはビデオはない」と胸をはられても困る!
2010年11月10日 tag:
仙谷官房長官も福山副長官も「官邸には例の尖閣ビデオはない」と予算委で答弁している。しかし、「ない」なら「ない」で、それが危機管理上、どういう重大な意味を持つのかもご存じないのだろう。この民主党政権は。
98年4月、橋本政権で我々は官邸に危機管理センターを設置し、その担当に副長官級の内閣危機管理監を置いた。阪神淡路大震災の教訓をもとに、24時間体制で瞬時に緊急事態の情報収集、対応等が行えるようにするためだ。
対象は「国の防衛に関わるものを除く」「国民生活を脅かす様々な事態」だ。震災等の自然災害、ハイジャック・テロ等がその対象だが、その中には「海上事故」「不審船」の問題も明確に入る。そのために、センターには海保からの出向者もいるのだ。
今回の、海保の巡視船と中国船の衝突事故などは明らかに危機管理の対象だ。その最重要の情報「ビデオ」が本当に官邸にないなら、それは危機管理上の重大な失態ということにもなる。
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