普天間のダッチロールに私の案浮上?・・・「杭打ち桟橋方式」
2010年4月25日 tag:
デッドロックに乗り上げた普天間基地の移設先として、政府内の検討で、橋本政権当時、私が総理の指示をうけて策定した「杭打ち桟橋方式」(QIP)が検討されているという。
この方式は、現在では羽田の拡張工事に使われている工法で、当時も、ニューヨークのラガーディア空港もこの方式だった。当初嘉手納統合を訴えた日本側の主張が実現不可能となり、キャンプシュワブ移設が検討される中で、なるべく住民の安全や環境に悪影響が及ばない案として私が立案した。すなわち、辺野古沖合いに桟橋をかけて、杭を打って
その上に滑走路をのせる方式だ。
この案だと、埋め立てに比し、杭の間を海流がぬけるので生態系への影響が軽微だ。沖合いなので住宅地の上をヘリが飛ぶこともない。また、いつでも撤去可能で、基地の恒久化というイメージも避けられる。ベストではないが、ベターな案として米国にも受け入れられた案だった。
しかし、その後、QIPだと地元利権にならない、やはり埋め立てだとなり、また、反対派がボートで乗りつける妨害行為も容易ということで潰えた。県内ならこの案しかないと思っていたが、再浮上には驚いた。ちなみに私には何も政府側からアプローチはない。
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