小沢幹事長主導の陳情一元化とはこういうことだったのか、ということが起こった。政府側に対する「党重点要望」である。
表向きは「政官業の癒着打破」というお題目を掲げながら、実際は自民党支持基盤の切り崩し、来年の参院選対策。その露骨さは、高速道路や整備新幹線の建設促進、そして、宿敵、野中広務氏が会長を務める土地改良事業費の半減に象徴される。
そして、それにモノが言えない鳩山首相以下政府側。まさに「共産党一党独裁」のような政治が、この日本に出現しようとしている。そうした「いやな感じ」が、政権交代から3カ月が過ぎ、早くもこの政権を覆い出した。