小沢訪中団と天皇の政治利用
2009年12月12日 tag:
小沢訪中団に一種異様なもの、いや恐ろしささえ感じたのは私一人だけだろうか。
一人前(?)であるはずの国会議員が140人も行って、中国の主席とただ単に記念撮影(選挙区向け)をするために握手する。そして修学旅行のような団体行動にさして疑問を持たない民主党議員。この時期といえば、年末の予算編成に向けて、こんな物見遊山のような外遊なぞ絶対しないものだ。ましてや今は政権与党だ。
と思っていたら、「天皇の政治利用」という問題が、この訪中の裏にあることが判明した。羽毛田宮内庁長官は私も一時期、官邸で一緒に仕事をさせていただいたが、温厚で実直な人柄だから、こんな記者会見をするとは、よほど、腹にすえかねたことがあったのだろう。
「一ヶ月ルール」の妥当性はいくらでも議論すれば良い。しかし、今はルールとして厳然としてある以上、大国であれ小国であれ、どんな事情があるにせよ、一律に運用すること、それ自体に意味があるルールだ。それが報道されているとおり、小沢氏の都合で変わったとなれば、この政権の根本的な有り様に係わってくる重大な問題だろう。
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