派遣切り、雇い止めが大問題となっている。
確かに百年に一度の経済・金融危機で、大企業と言えども在庫調整を超えた大幅な生産調整を余儀なくされていることはわかる。
しかし、ある自動車メーカーなどは12兆円もの内部留保がありながら6000人の解雇だ。
数百億円程度の人件費を削減するために、年末年始、人をモノのように捨て路頭に迷わせる。
これが本当に真っ当な経営判断だろうか。
そう言えば、その企業のトップは10年前、月刊誌で「経営者よ、リストラするなら腹を切れ!」と主張していた。
十年一昔というが、21世紀に入り「日本型経営」の美徳は完全に消え去ったようだ。
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