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2014年12月24日(水)、代表記者会見を開きました。
【代表記者会見(2014年12月24日)】
・安倍政権再任と維新の党の方針について
・代表人事と国会議員団のあり方について
・記者団との質疑応答
⇒安倍内閣に対する姿勢について
⇒維新の党の新体制について
⇒民主党、及び労働組合との関係について
⇒統一地方選について
⇒江渡防衛大臣の辞任について
(安倍政権再任と維新の党の方針について)
お疲れ様です。先ほどの本会議で、安倍晋三内閣総理大臣が指名をされたということで、ご再任おめでとうございますと申し上げたいと思います。またこの安倍政権、再スタートですので今日はご祝儀相場ということで、是非エールを送らせて頂きたいと思いますけど、やはり国民の皆さんの最大の関心事は本格的な景気回復ですから、アベノミクスについて第一の矢、第二の矢、第三の矢、それぞれありますけれども、それらについての維新の党の考え方・スタンスは、選挙戦中も色んな機会に申し上げた通りでございます。いずれにせよ、維新の党は既得権益を本当に打破して成長分野に新しい血を入れていく、新陳代謝を図っていく、さらには地域主権改革でやはり中央集権を打破して、地域のことは地域で決める、そのために権限、財源は徹底的に中央から地方に下ろすと。こういう本当の意味での成長戦略をこれからも訴え続けて参りますので、是非、安倍政権・安倍総理にもしっかり受け入れて頂いて、それは自民党の岩盤を打ち砕くと同義ですから、是非、自民党の抵抗勢力を押し切って真の規制改革、真の地域主権改革というものをやって頂きたいと思います。
加えて、我が党は身を切る改革の断行を訴えて参りました。明日にはその約束通り、国会議員の歳費3割カット、文書通信交通滞在費の使途公開法案を明日午後、3時前後になると思いますけれども提出をしたいと思います。是非、これは国会の問題だから、身分に関わる問題だからと逃げを打たずに、安倍自民党総裁にはしっかりリーダーシップをとって頂いて、巨大与党ですからできないことはありませんので、国会議員の大幅な定数削減を含めて、身を切る改革の断行もしっかりして頂きたいと思います。色々まだあります、社会保障の問題、国民の皆さんの関心が高い問題、持続可能な社会保障の抜本的な制度改革、避けて通れません。そういった様々な国政の課題に国会論戦を通じて形にしていきたいと思います。
いずれにせよ、維新の党は維新の党。昨日、お配りのような新しい政党の体制も整えました。まずは選挙戦である程度浸透した維新の党はなんぞやということをしっかりとこれからも国会論戦を通じて、国民の皆さんにご理解を求め、維新の党へのご支援の輪を拡げていければと思います。私からは以上でございます。
(代表人事と国会議員団のあり方について)
それから、執行役員会のメンバーについては流動的ですが、最終的には通常国会前までに決めたいと思いますし、昨日の会見で申し忘れましたが、従来、維新の党には政党ともう一つ、国会議員団という組織を作って、そこで規約を作り人事体制を整えてきましたが、昨日の執行役員会で橋下徹さん、松井一郎さんご両人が一時的にあるにせよ退任されたということでありますので、政党一本で当面党運営をすべきではないかと私は思っておりますが、一方で国会議員団の在り方についてもう少し検討した方がいいというご意見もございましたので、通常国会開会前までに両院総会を開いて、この国会議員団を置くかどうか、置く場合にどういう置き方をするのかについて、しっかり皆さんの総意で、通常国会前までに決めていきたいと思います。私自身は、本来の政党の姿といいますか、他の党と同じように政党一本の人事で当面行くと、橋下・松井両氏がまた復職された暁には国会議員団のあり方を検討するということでいいのではないかと思いますけれど、これは昨日の今日、昨日の昨日だったので、もう少し皆さんのご意見を拝聴しながら最終的には決めていきたいと、そういう風に思っております。私からは以上です。
<<記者団との質疑応答>>
Q:安倍内閣に対する姿勢ですけども、秋の臨時国会では、最強野党というお話もありましたが、どういう姿勢で今後望んでいかれるのか?
A:反対のための反対はしない。なんでも反対の無責任野党ではありませんので、うちはね。ただ一方で是々非々というと与党擦り寄りと書かれるのでね、使いません。もちろん法案・政策ごとに、我が党の基本政策に合致する部分を安倍政権が推進するというならば後押ししますし、賛成もしますし、そうじゃないというなら反対をすると。
それをまた是々非々というとですね、永田町の特殊用語なのでこれはもう使いません。要は、端的にいうと、反対のための反対はしませんよと、それは当然のことながら。なんでも反対の無責任野党ではございません。しっかり野党といえども、国政にはしっかり責任をもってやっていきますと。ただあくまでも維新の党の掲げている基本政策に基づいて判断をいたしますと。こういうことですね。
Q:最強野党という言葉は?
A:最強野党というのは、冒頭だけでしょう。私は使ったことないですよ。臨時国会はじまる冒頭の時にちょろっと出ただけですよね。
Q:本日、橋下さんがぶら下がりで最高顧問就任を就任した覚えがない、了承した覚えはないといっているのですが。それはどうされるのですか?
A:橋下流でしょう。また。完敗発言と同じでしょう。
Q:変わらないということですか。
A:変わらない、私直接聞いてませんから。
Q:昨日は了承してくれたんですか。
A:昨日はしっかり、最高顧問に橋下徹さん、顧問に松井一郎さんということで執行役員会で決定をいたしましたから。その場に松井幹事長もおられました。
Q:橋下さんはいらっしゃらなかった?
A:橋下さんは途中退席されましたからね。あとは任せるということで。
Q:では、最高顧問、顧問という人事は有効であると?
A:有効ですよ、もちろん。手続き的に完全に有効なので。
Q:橋下さんにはどのように?
A:何にも来ていないので。決定したので、手続き踏んで。
Q:維新の党として新しい体制になって、通常国会での対与党、対政権に対する姿勢というのは変化が出るのですか?
A:いや、変わりません。変わらない。あくまでも、物理的に大阪都構想に専心をし、天王山たる統一選を乗り越えるためには物理的に時間がないと、共同代表として、幹事長として、ということでありましたのでね、最終的にはいろいろ議論ありましたけれども、これは大阪都構想実現にかける熱意というか、覚悟の程を示すための一時的な辞職なのかなと、私なりに理解をして、了承したことですから。いずれにせよ維新の党の原点中の原点は大阪都構想、地域主権改革の象徴的なプロジェクトですからね。これは全党あげて実現にむけて邁進していかねばいかん、こういうことですね。国会議員ももちろんのこと、総力戦で4月の統一選はぜひとも打ち勝って大阪都構想の実現の目途をつけるということが大事だと思いますね。
Q:橋下さんの話に戻ってしまうんですけども、最高顧問就任について橋下さんと話をされたりは?
A:全くないです。
Q:別のことをおっしゃっている感じになっているので。
A:いやいや、いつものことですから、皆さん。橋下流の語法というのをね、ストレートにとらえない方がいいですよ。最高顧問であろうが、何であろうが、変わりませんから。別に私も要は規約をみて、ああいうポストがあるからお願いして、それは当然決定をしているわけですからね。私もこだわるつもりはないし、ただもう決定しているんだから関係ないですよ。
いずれにせよ維新の党の中で、橋下徹さん、松井一郎さんにも昨日申しあげた通りに党の核であることは変わらない。それは僕だって誰だってポストがどうしたこうしただなんてやっているような党ではないので。その程度の話ですから、これは。
Q:話をするような感じでもないんですか?
A:いやいや、だって普通なら私が人事権者なんだから、もしあれだったら来ますよ、普通はね。
だから、あんまりそんな言葉尻をそんなとらえてね、ああだこうだやらない方がいいですよ。もう何か最終日も、完敗発言だって言って完敗だって一体何ですかって散々聞かれましたけれどね。あれも逆説的論法だと。逆説になって、結果的にはあれが何か効果があったっていうような分析も一部あるじゃないですか。
Q:臨時国会では民主党と法案の協議だったりとかですね、かなり国会運営について歩調を合わせていますが、それについては並行審査や2幹2国を引き続きやって行く理解でよろしいでしょうか?
A:いや、そこはまた、国会対策新しく体制整備しましたからね、そこはもう私が予断を持って言うよりも、しっかり国会戦術を組み立ててもらった方がいいと思いますよ。まだ時間があるんで、通常国会。民主党の体制がどうなるかもあるでしょう、色んなね。だから通常国会開会まであとひと月位あるそうですから。じっくり維新の党もね、やっぱり足元を見つめ直して、維新の党のカラーをしっかり出していく。
やっぱり、やっと、そうですね、9月末結党してふた月も経たないうちに解散があって、解散騒動からはじまって、なかなか国民の皆さんの間にも維新の党って何なんだと。結いと合流したのもわからない、私が共同代表でいることもわからない状況の中でね、まあどっちみち野党が離合集散して生き残りのための政治家の生き残りのための政党なんじゃないの?みたいな所から、やっぱり選挙戦を通じて、いやいやそうじゃないっていうような認知度が高まってきているので。まだまだ不十分ですけれども。
しっかり、この維新の党とは何ぞやと。この身を切る改革と、それから実のある改革。特に成長戦略・規制改革・地域主権改革を断行する。既得権益・しがらみのない党だからこそできる本当の改革っていうものを、しっかり国会論戦を通じて訴えていくことが大変重要だと思いますよ。
だから、もうとにかく何度も選挙中言いました通りに、ひと国会・ふた国会やっていればですね、まだ国民の皆さんの中に維新の党っていうのはこういうものなんだというのがお分かり頂いたと思うんですけれども、もう党首討論もやらない、もうろくろく論戦もないまま解散ですから。これからですから、ぜひあの与野党の合意通り、ひと月に1回は党首討論を開いてほしいですよ。だからさっき安倍総理が来られた時も国会論戦を楽しみにしておりますって言ったのはそういう事ですから。もう毎月党首討論は開いていただきたいですね。そうすれば、どんどん維新っていうのはこんなもんだっていうのが認識が高まっていると同時に、私は有権者の皆さんを信じているのでそれに伴って維新の党の期待度っていいますか支持率が高まっていくと期待してますけれどね。とにかくそういう機会を与えてほしいということですね。
Q:橋下さんのお話、野党再編について。来年野党再編はそれはそれで進むと思います。民主党の中では、橋下さん抜きの維新の党だったら一緒にやって行けるとの声が強いみたいですがそれについてはどう思われますか?
A:いや、よくわからないけども、とにかくうちは一体でやります。もう橋下・江田一体で野党再編だろうが何であろうがやっていくという事ですね。それはもう確認していますから。二人の間では。
ただ、とにかく4月の統一選ではそれはしっかり、全国的に草の根を生やすために維新は維新で戦いますよ。それはご承知のように統一選っていうのは5人区・8人区、小さい市だと30人区そういう選挙ですから、あの小選挙区制みたいに選挙区で一人当選するって話ではないんで。基本的にはどの野党とも切磋琢磨して、いい人材を立てて、競争して、それで当選した人が合格、こういう感じですよ。だから基本的には選挙区調整はせず、地元の特殊事情っていうのは尊重しますけど、地方選挙ですから、まあしかし基本的には選挙区調整なんかせずにボンボンボンボンいい人材を立てて、4月はもうどんどん全国に草の根を生やさないと、これは次の国政選挙のためになりませんから。
ですから4月統一選まではもう大阪都構想もしっかりやっていかねばいかん、それから大阪だけじゃない、大阪以外の統一選もしっかりやっていかねばいかん、国会はもう通常国会ですからこれはもう代表質問、これは補正のまず財政演説、それでまた代表質問、予算委員会、今度はまた政府四演説、代表質問...これでもう終わっちゃいますから、4月までは維新のカラーをしっかり出していく、再編云々じゃないと思いますよ、少なくとも4月までは。
Q:労働組合の関係で、前回の記者会見で組合と対話しながら、公務員改革を進めていく提案型とおっしゃられていたましたが、それについては?
A:いや、提案はしていなくて、理念としての整理の仕方としてはそういう整理もあるといっただけでね。いずれにせよ、労働組合といっても民間労組の皆さんとは全く違和感がないので、そこは橋下さんも僕も一致しているというところですね。問題は自治労さんとか日教組さんのような公務員労組との付き合い方は非常に難しいねということでも一致しているわけです。
だけども、この前申し上げたのは、私の財政構造改革型の経験からね、突き放し型と取り込み型があって、改革をするときに小泉純一郎流に突き放して抵抗勢力をぶち壊すんだというのも一つのやり方、財政構造改革の時に公共事業族を取り込んで公共事業族に公共事業を切らしてみるというのも取り込み型、そういう類型があるといったまででね、我々維新の党が何をとろうなどと言ったわけではないですよ。
Q:統一地方選挙の関連なんですけども、候補者擁立の規模、公約の重点、あるいは党としての支援体制、これらについてどうお考えですか?
A:これはもう一人でも多く立てると、全国に。うちの弱い地方も含めて。幸いですね、選挙の後、結構公募で人は来ているという話ですから、とにかく大阪と神奈川、東京とかそういうところだけでなくて、地方も含めてどんどん立てていく、これは至上命題ですね、今、当面の国会以外の至上命題としてはそういうことですね。
訴えることはもう一点、地方主権改革、中央集権を打破して地域のことは地域に任せる。地方創生も地域が決める、こういうことをしっかり訴えるということと、あとは地方選ですから、地域ごとの特殊課題もありますから、独自の課題が。それは当然訴えるでしょう。
Q:野党再編について、橋下さんと江田代表で一体でやるとおっしゃられ方をしましたが、やっぱり民主党の中には、橋下さんへの抗戦感情、橋下さんに対するアレルギーみたいなものがあって、そうなると橋下さんと一体の野党再編となると民主党からはなかなか飲まない、大きな勢力にはならない、民主党の一部とはもしかすると合流は考えられるでしょうけど、大きな規模にはならないイメージがあるのですが?
A:そんなことはない、まだやってもないのに。そんなことはコメントすることも出来ないし、そういう立場でもないですね、今。何度も言いますがね、野党再編や政界再編にシナリオなんてないんですから。事前にシナリオを掲げてやるものでもないですから。
だから、とにかく4月の統一選が終わるまではもう我々は足場を固めていく、維新の党とはなんぞやというカラーをしっかり出していく、そういう事でもっともっと国民の皆さんの認知度を高めていくということが一番大切なことですよ。その後に当然のことながら、国政選挙が一年半後の参院選にあるので、とにかくこれまでは反省や教訓を踏まえてどうやっていくか考えていけばいいと思いますよ。
Q:国会議員団の話なんですけど、代表の問題意識としてなぜ制度を一本に集約して運営すべきだと思われたのですか?
A:それはもう従来から皆様から、二重だ、デュアルだなんだ、とご批判を受けて、だからそれは違うんだ、要はこの政党モデルというのは非常に先駆的なモデルであって、やはり地方の首長さんや地方議員が役員に名を連ねて、メンバーに名を連ねていますから、そういう意味では国会議員団というのはあってもいいんだということですが、ただ枢要なお二人が一時的にせよ抜けるということはね、二重にやる効率性の問題はあるわけですよ。二つが一緒のようなメンバーで一緒のことやっても仕方ないでしょと。
この際、ちょっと実験的といいますか試行錯誤的に一本にまとめて、一番は効率性ですよ、だって同じなんですから、メンバーがほとんど。だからそれは二重にすることなくて、政党一本で当面、これは暫定処置ですから、お二人が復職されるまでの暫定処置なんですから、政党一本でいいんじゃないですか、ああだこうだとまた同じような組織をぶら下げていくよりも一本にすべきじゃないですかということですね、そういう問題意識なんでね、まあどっちでもいいんです、これはもう。置いても一緒にすればいいというのもあるしね、置いてもそれはメンバー一緒なんだから一緒に合同でやればいいというやり方もあるだろうし、だけどわざわざそんなものをぶら下げる必要もないでしょということを言っているだけなんで、そこは議論しましょうという話になったんでね、通常国会までに議員団の位置づけ、あり方みたいなことは議論していきたいという風に思います。
Q:維新として疑惑の追及、江渡防衛大臣が辞められましたが、それについてはどう思われますか?
A:それはもう政治家の出処進退はご自身で最終的に決められることですから、いろんな諸般の状況を判断されたんじゃないんですか。特にそれはコメントすべきではないし、したくないですね。
はい、ありがとうございました。
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